偶然の出会いの、楽屋

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筒井櫻子ちゃん 野間修平さん 阿部知代ちゃん、吉崎典子ちゃん

 

フジテレビアナウンサーOGによる朗読会

「ことば ことば ことば」を

下北沢で観劇した

 

大先輩の野間修平さんによる

山本周五郎作「曽我平九郎」は

正に、朗読の王道

朗読という世界を、堪能させてくれた

 

そして、女子アナの後輩たち

吉崎典子、阿部知代、筒井櫻子による

清水邦夫作「楽屋」

共演の斉藤由織さんが

演出も担当されたと言う舞台は

本を持ちながらも

まるで、芝居を見ているかのようだった

 

数年前

同じ作品を、小泉今日子さんや渡辺えりさん

蒼井優さんで演じているのを観ている

09/5/29のブログ「楽屋の女優」

その時には、

強烈な個性が交わり素晴らしい作品だった

今回の「楽屋」は、

朗読ということもあるけれど

それぞれの個性は生かされていながら

さざ波のように

優しい風合いの、また違った味わいで

素敵だった

 

なんだかね

こうやって、みんなが頑張っているのを見ると

「 嬉しいね〜〜!」

「 誇りだね〜〜〜!」

 

・・・なぁんて

劇場からの帰り道

酷暑の下北沢で

お茶を飲む場所を探し歩いていたら

突然、目の前のカフェに、ポツンと座る見知った顔

「 おまえら、何してんの?」

「 きゃ〜〜、久しぶり〜〜!」

「オレたちひょうきん族」時代のディレクター

三宅恵介さんだ!

10年以上、会っていないはず

こちらは

同じくひょうきんアナの寺田理恵子ちゃんと

番組に出演したこともある牛尾(中村)奈緒美ちゃん

みんなで、小さなカフェの奥

クーラーもあまり効かなくて

ギュウギュウ詰めになりながら

汗が噴き出すのも

楽しくて

色んなこと、しゃべり続けた

 

写真撮ったらね

これこそ

まるで、楽屋みたいだったよ

 

嬉しい下北沢の、昼下がり!

 

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寺田理恵子ちゃん、牛尾奈緒美ちゃん、私、三宅恵介さん

in the audience 客席にて | 12:04 | comments(1) | trackbacks(0)

最高のガールフレンド 「人生フルーツ」

 

先週、フジテレビで放送されていた番組

「人生フルーツ」を、観た

東海テレビ制作の、ドキュメンタリーだ

 

90歳と87歳の老夫婦の日常を

静かに追っている

コツコツ、ゆっくり

 

二人の姿を覗かせてもらう私達

心が豊かになる

涙が溢れても

それこそ

胸の中が、フルーツのように

たっぷりと、水々しくなる

そんな日常の中で起こる、衝撃的な出来事も

静かに、その顔を長く映すことで

慟哭が表現される

 

上質な、ドキュメンタリーだ

 

ここに日本人の

本来持っていたつつましやかで

品格のある風情の夫婦がある

 

90歳のご主人、修一さんが質問される

奥様、英子さんの存在は?

「ボクの、最高のガールフレンド!」

すかさず、軽快に答えられた

まあなんて、素敵な答えなの!と感動

 

その日、帰って来た夫に聞いてみた

私の存在は、何?

へへ・・・ガールフレンド?

ニヤリと笑った夫が答えた

「ゴラク!」

へ? ご、ごらく〜? ご、娯楽?

次に、夫が、愛犬カレンとセリーナを指差した

「娯楽2、娯楽3!」

え〜〜〜、私は、犬と同列かい!!!

 

せっかく、人生フルーツで

満たされていた胸の内の

フルーツが、弾け飛んでしまった

 

でも、良く考えたら

私の新年挨拶動画なんて、明らかに

私もカレンもセリーナも、娯楽

エンターテインメントに他ならないか

 

ま・・・

いっか・・・

「空気」とか言われるより

カレンちゃん、セリーナちゃんと一緒でも

ま・・・いっか

娯楽で・・・トホホ

 

「人生フルーツ」

映画館でも、上映されています

もしお時間あったら

ぜひ、観に行かれては

 

あ、それから、

パートナーに、質問してみるといいかも

私は、あなたにとって、何?って

 

う〜ん

私の場合、夫は、やっぱり

最高のボーイフレンドで、いてもらいたいが・・・

 

 

YouTube 「山村美智新年挨拶動画」より

in the audience 客席にて | 11:15 | comments(3) | trackbacks(0)

「死にたい」は「生きたい」・・・足跡姫

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NODA・MAP「足跡姫」を観劇、カンゲキした

 

カンゲキ、感激した

 

野田秀樹さんが

故中村勘三郎さんに捧げるオマージュの舞台

どこにも、勘三郎さんは出てこないけれど

歌舞伎の起源に近い時代で

舞台に命を捧げる役者達が縦横無尽に跳ね回る

あれは、勘三郎さんだ

全てのセリフも、役者の存在も

荒唐無稽で、奔放で、いつまでも少年のような

勘三郎さんが見えた

 

奇しくも、前々回のブログに書いたように

勘九郎(勘三郎)さんと、親しく接する時代があった

まだ30代の頃

舞台でご一緒し、毎日のように会った数ヶ月

毎晩飲み明かし、話し、口喧嘩になったり、笑ったり

 

真夜中、冬の晴海埠頭

大酔っ払いした役者三人

勘九郎さんと、共演の若松武史さんと、私で

海へ飛び込もうとした

「飛び込むぞ〜〜!」

「飛び込むよ〜〜!」

「飛び込め〜〜〜!」

勢いで、本当に、飛び込んでしまいそうだった埠頭

慌てて、中村浩太郎(扇雀)さんが、前に回り

身を挺して、真剣に阻んだ

「だから、てめえは、ダメなんだよ!」

止める浩太郎さんのこと

やっぱり勘三郎さん、真剣に怒ってた

でも、浩太郎さんが止めなければ

大惨事になっていた、東京湾

 

それから勘九郎さんに会うたびに

何年経って会っても、その度に、必ず

「ほら、あれ、晴海埠頭!」

「そう、晴海埠頭!」

合言葉のように、晴海埠頭と呟き

「大バカ者だったね〜、オレ達!」

と、笑った

でも、もう、笑い合えなくなった

 

勘九郎さんと接した役者達は

きっと、皆、こんな晴海埠頭のような話

てんこもりで

持たせてもらっているだろうな

 

この舞台

中村浩太郎、いや、扇雀さんが出演していらした

楽屋に会いに行った時には

もう、スタスタ帰った後だったから

勘九郎さん、いや、勘三郎さんとの合言葉、

「晴海埠頭」を、扇雀さんとは交わせなかった

扇雀さんは

あの寒い夜のこと、覚えてらっしゃるかな

この舞台「足跡姫」

親友だった扇雀さんの体を借りて

勘三郎さんは、舞台を走り回っていたよね

 

舞台の中

姉と弟の前で死に向かう母親を、回想するシーン

母は、苦しそうに母音だけで声を発する

「イ・イ・ア・イ・・・」

それに子音を重ねてみると

「シ・ニ・タ・イ・・・」

「死にたい」

と、母は言っていたのだと

姉の宮沢りえさんは思っていた

いや・・・違う

「イ・キ・タ・イ・・・」

「生きたい」なのだと

弟の妻夫木聡さんが、否定し、答える場

やがて、その「生きたい」は

舞台に「行きたい」と繋がっていくのだが

この言葉遊びのセリフは、感動的で身に沁みる

 

死にたいと言う人、思う人は

みんな、本当は

生きたいと、訴えているのかもしれない

勘三郎さんも、さぞかし生きたかっただろうし

舞台に上に、行きたかっただろう

 

全ての役者が生き生きと演じている舞台だった

遠い昔の学生時代

東大の教室で初めて見た劇研のままのエネルギーで

野田秀樹さんは

枯れることもなく

老成とか円熟とか言うのとも違う

深い世界を突き抜けている気がした

 

野田秀樹さんの才能に、改めて感服した

勘三郎さん・・・そうだよね

in the audience 客席にて | 18:43 | comments(3) | trackbacks(0)

歌舞伎座の楽屋は、幸せいっぱい

 

 

新春大歌舞伎を観に、歌舞伎座を訪れた

昼の部は三つの演目

一番目は

徳川慶喜の、心の葛藤を描いた「将軍江戸を去る」

三番目は

生き別れた親子の悲しい再会物語の「沼津」

 

新春にしては、かなり重い題材の演目の中

二番目の「大津絵道成寺」は華やかで新春らしい

片岡愛之助さんが

五役の踊りを、あっという間の早替わりで魅せる

胸のすくエンターテインメント!

ザ・歌舞伎!

観客も、やんややんやの大喝采だ!

 

楽屋を訪れた

 

新しくなってからの歌舞伎座の楽屋は、初めてだ

遠い昔

舞台で共演した中村勘三郎(当時勘九郎)さんや

中村扇雀(浩太郎)さんに

舞台メイクを教えていただくのに

歌舞伎座の楽屋を訪れたのを、思い出した

狭い奈落の通り道も案内してもらったっけ

あの頃の歌舞伎座の楽屋は

独特の匂いがあったと思うけれど

どんな匂いだったか

新しいツルツルの廊下を見ていたら

思い出せなくなった

そんなこと考えていたら

今はもう

勘三郎さんには

会えなくなってしまったのだと実感してしまい

強烈に、寂しくなった

 

愛之助さんの楽屋を案内してくださるのは

もちろん、奥様の藤原紀香さん

歌舞伎座の入り口でも、出迎えるお着物姿は

楚々とし、美しかった

でも

お化粧は薄化粧で、しっとりと静かな佇まい

私達が知っている、華やかで溌剌とした雰囲気は抑え

すっかり歌舞伎役者の奥様になっていらして、素敵

今月はお休みして、来月から仕事始めとのこと

ふっと頭の中で

紀香さんが、愛之助さんの「大津絵道成寺」のように

着物が後ろから引き抜かれて

華やかな女優の衣装に早替わりする姿を想像し

一人、クスッとしてしまった

確かに、紀香さんは

女優とか妻とかと言う役目以外に

歌舞伎役者の奥様と言う「大役」も増え

愛之助さんの優雅な踊りのように

何役もこなさなければいけないのだろう

でもきっと、楽しんで

色んな役を演じていらっしゃるに違いない

愛之助さんの隣で、

お化粧薄いせいか、少女に見える顔で

ニコニコしていらっしゃる姿を見て、思った

 

なんだか、新春から、幸せな気持ち・・・

 

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in the audience 客席にて | 11:43 | comments(1) | trackbacks(0)

1800人の、「岸惠子」

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岸惠子さんの一人芝居「わりなき恋」を

新宿文化センター大ホールで、観劇した

 

一人芝居と言うよりは、朗読劇で

ご自身の小説「わりなき恋」を

抜粋して、読み上げる舞台

 

小説も読んでいたし

岸惠子さんと言う知的な女優さんに

尊敬の念もあり

また、大きなホールで

どうやって朗読をするのだろうと言う興味もあり

チケットを購入して、訪れた

でも、売れ行き良くて

座席は、2階席しかなかった

 

実は、この舞台を演出された星田良子さんとは

ドラマで、何度もご一緒している

今は、60代半ばで

男勝りに切れ味のいい演出もしながら

女性らしい目線もお持ちの知性溢れる演出家だ

会場に入ったら

ロビーで、星田さんにお会いした

2階席だと伝えたら

言ってくれれば・・と、関係者の席のことを

言ってくださったけど

「でもね、残席、ゼロなんですよ!」と

嬉しそうに、教えてくださった

 

残席、ゼロ!

これは、すごい!

何と言っても、1800席の大ホールが満席なのだ

お客様は

ほとんどが、私より年上の女性たち

しかも、お一人でいらしている方が多く見られた

ある意味

これは、カルチャーショック!

今の日本カルチャーは

この方々が支えているのでは、と思えた

 

さて、肝心の舞台

長椅子のようなものが二つあるシンプルなセットに

ピアノや、ハーモニカで音楽が入る

岸惠子さんは、何度か衣装を着替えられるが

際立った豪華なドレスではなく

赤や萌黄色や黒のスーツに、ペンダントだけ

長い小説を、1時間半程の朗読にするのだから

大きく切り取られた内容は

小説とは、別の世界だ

その上・・・失礼でごめんなさい

岸さんが、読み上げる朗読は

朗読としては、上手いと言うわけではなかった

滑舌も甘かったし、何度も言い間違いがあった

でも、でもね

それでも、おそらく、何かが伝わる

岸さんご自身が書かれた小説を

岸さんが、必死にお読みになる

その姿が、大人の女性たちの、胸を打つのだ

 

舞台が終わり、再び星田さんに会った

「すごいでしょ?岸さん、・・・84歳よ!」

あ・・・

二の句が継げなかった

84歳って、84歳?

スッスと舞台を歩かれる姿

カーテンコールで、バレリーナのように

足を交差して、お辞儀なさった姿

どこにも、84歳の影は見えなかった

 

書かれるものも

インタビューなどでお話される姿も

若やいだお話ぶりの岸さん

美しく知的で背筋が伸び、凛とした姿

その姿から

時々、岸惠子さんは「何か」と戦う戦士に見える

「何か」って、何か・・・

若さを保つことに闘っているわけではない

なんて言ったらいいのかな

「人生」と、美しく闘っていらっしゃるような

 

それにしても、素敵だった

星田さんが、最後におっしゃった

「 私たちも、目指さなくてはね〜!」

でも

84歳になった時の私

岸惠子さんに近づくことが出来るんだろうか

 

多分、1800人の観客たちのほとんどが

同じような言葉を胸に刻んで

ホールを出たのだと思う

「 私も、いつか岸惠子さんになれるよう

・・・がんばろう・・・」

in the audience 客席にて | 11:20 | comments(3) | trackbacks(0)

次の未来、楽しみ、二つの作品
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「夏の夜の夢」
左端が加藤拓也さん、右端が大村波彦さん

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終演後の、波ちゃんと、大人になった拓也君

そう言えば
私、結構、芝居とか観劇しているけれど
最近は、ブログにアップすることなく
終わってしまっていた
でも今日は
2つの優秀な作品をご紹介したい

「博士の愛した数式」と「男が死ぬ日」
どちらも初日の舞台
実は、他のスケジュールが入っていたけど
無理くり時間を作って昼と夜、劇場に足を運んだ

無理して、観劇して良かった

まずは、お昼に初日を迎えた「博士の愛した数式」
主演の博士役、大村波彦さん
作・演出の、加藤拓也さんは
2012年の7月に出演した「夏の夜の夢」で
共演した仲間だ
大村さん・・・波ちゃんは
枯れて見える風貌と、淡々とした芝居が
優しくて、でも記憶を失くしてしまうと言う、
常人でない博士にぴったり
若い頃は、超モテ男だった波ちゃん
その色気は今でも健在だろうけど
枯れさ加減が、輝いて見えた
これからの、役者としての波ちゃんが、楽しみ

そして拓也君
「夏の夜の夢」の頃は、たったの17歳で、最年少
従者の役柄で
演出の遠藤理史さんも、可愛く思っていらしたのだろう
何度も厳しい口調で、拓也君を演出してらしたけど
その度にしっかり受け止める、
肝っ玉の太い「男の子」だった
その彼が、映画にもなった有名な小説を
舞台化して脚本を書き、演出もした
工夫もされている演出は、若く新しいけど
奇をてらってないし、
大人の私の胸にも、ズンと響く
「拓也君、いくつになったの?」と聞いたら
「もう21になりました!」
きゃ〜、まだ21歳
彼の将来、どんな作品を生み出してくれるのだろう
未来が、限りなく広がっている

そして夜、初日を迎えたのが
テネシーウィリアムズの作品「男の死ぬ日」
舞台と言っても、脚本を読む形式のリーディング
新進俳優古畑新之さんや、菊地凛子さんが出演
そして演出が、NY時代の友人、ボビー中西さん
名前はボビーだけど、生粋の日本人だ
私がオフ・ブロードウェイに進出する時
すでにニューヨークで、
日本人俳優として活動していたボビーさんに
色々相談に乗ってもらった経緯がある
私のブログにも、2回登場している
2007/7/11のブログ「ワサビな夜
2007/8/10のブログ「教会の2階は劇場」
テネシーウィリアムズが
三島由紀夫に捧げたという作品
日本のホテルに滞在する二人の男女(アメリカ人)
そこへ訪れる一人の若い日本人の男
能を感じさせるオープニングや
リーディングでありながら
洗練された舞台となった
実は、2001年のアメリカの初演では
ボビーさん自身が、日本人の役を演じている
あ〜、その舞台も、観たかった

この作品の脚本の原稿に
テネシーウィリアムズ直筆の
書き込みがされている
そのコピーは、ほんのわずかな人にしか許されていない
このお宝を、
ボビーさんは、特別に皆に披露してくれた

リーディング公演と言うことは
この先、本舞台での上演が行われると言う前提
ヨーロッパ系アメリカ人の役を日本人が演じ
そこへ、日本人役の日本人が訪れるという
日本語での難しい構想を
どう料理していくのか
演出冥利につきる作品だね
ボビーちゃん、すごく、楽しみにしてるよ

みんな、がんばってるな
私も、がんばんなきゃな
って、思える、二つの作品でした
もしお時間ありましたら
ぜひ、劇場にお足を運んでくださいませ

12/18〜20 ウエストエンドスタジオ

THE DAY ON WHICH A MAN DIES
男が死ぬ日

12/18〜20 UPS神楽坂スタジオ

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脚本を見せてくれる、ボビーちゃん

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書き込まれているのが、テネシーウィリアムズの直筆

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in the audience 客席にて | 11:01 | comments(2) | trackbacks(0)

秋の日、元気、幸せ
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トシを囲んで、NY時代の友人たちと

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エネルギッシュで心優しい、トシの歌

やっと、風邪、治りました
(と、思う)

丸2週間の咳地獄から、解放
最終的には、お医者様から
ステロイド系のお薬をいただいて 
薄皮を剥ぐように
回復に向かいましたが
結局、「日にち薬」だったのかもしれません
2週間と言う、日にち薬・・・

ニューヨークの友人
トシ・カプチーノのディナーショーが
奥沢のレストランで行われ
咳が、ぶり返さないよう気をつけながら
少しだけ無理して、行ってきました
と、言うのも
NY時代の友人たちが、顔を揃えたからです
もう、NYから帰国して7年も経つのに
一気に、あの頃に戻ってしまう
今の時期
本当にニューヨークは、街中が
キラキラしていたね
・・・懐かしい・・・
NYは、いつも、全部が、キラキラしてた

さ、もう風邪はひかない
2年半、引かなかったんだから
今度は、少なくとも、5年間は引かない
いや、一生、引かないつもりで
がんばろう

カレンとセリーナが
イチョウの木の下で
駆けっこしているのを見ながら
そう誓いました
咳も出なくて
2匹が、伸び伸びとしている

それだけで、幸せな秋です

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遠近法で、セリーナが、巨大犬になっちゃった!

in the audience 客席にて | 16:51 | comments(3) | trackbacks(0)

演劇と 現実の 境界線
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東京芸術劇場 シアターウェスト
城山羊の会「仲直りするために果物を」
(作・演出 山内ケンジ)

ブログでは紹介していないけれど
結構、私、色んな舞台の観劇には出かけている
知り合いの役者さんが出演していると
できるだけ、足を運ぶから、観劇の数は多い

同様に、今回の作品も
一昨年参加した、ミステリーナイトの
プロデューサーの城島和加乃さんの作品だし
キャストも、その時演出してくれた岡部たかしさんや
共演した岩谷健司さんが出演していた
でも、しかし、
彼らが、たとえ関係していなくても
私は、城山羊の会の作品は、観たいと思う

作・演出の山内ケンジ氏は
今年の岸田戯曲賞を受賞している
受賞作品の「トロワグロ」
私は、あいにく、この作品の観劇は逃してしまった

耳を澄ませないと聞こえないようなセリフから
いつも、舞台は始まる
そしてなだらかに、狂気の世界の、大団円へと向かう
その芝居、役者の演技は
私など、プロの役者にとっても、刺激的で
本当に考えさせられる
「リアル」な芝居
セリフも、すべて、リアルと虚構の境界線なのだ
「あるある感」で引き込まれていきながら
いつの間にか、違う世界へと引きずるこまれる感

最終的なところで
レイプシーンが、あった
目の前で見せるわけではないが
聞こえてくる声は、観客の想像に値し
リアルで、苦しい
そのシーンが耐えられず
退場した人もいるとか
でも
この刺激であるとか、人の心を
ザラザラと見せるところとか
後味は、決して良くはないけれど
上質な演劇を観た爽快感にはなる

もし、機会がありましたら
城山羊の会の舞台
ご覧あれ

in the audience 客席にて | 23:58 | comments(2) | trackbacks(0)

愛らしきKYOKO HIGAコレクションでの、出会い
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久しぶりに、コレクションを訪れた
KYOKO HIGA 2015/16 Autumn & Winter Collection

初めてKYOKOさんのお洋服を拝見したけれど
どれも、大人でありながら、かわいらしく
実際に着てみたくなるような作品ばかり

コレクション後のパーティーでは
偶然に、知り合いの大好きなスタイリストさんや
ニューヨーク時代の、面白い友人に出会うことが出来たり
昔、私にインタビューされたことがあるんですよ、と
声かけてくださった方がいたり
( でも当時、彼女は、小学生だったらしいけど )
思わず、キャ〜、ワ〜、と感嘆したりの大騒ぎ

紹介いただいた、デザイナーのKYOKOさんも
そのデザインされるお洋服のように
楚々として、可愛らしくていらっしゃる
世界で成功なさる方のキーワードは
どこか「愛らしい」とか「かわいらしさ」とか
そういうことなのかもしれないナ・・・

コレクション自体も、パーティも、
大き過ぎない会場で、でも人はギッシリで
心地よいコレクションだった
たまには、こういう場所に出かけてみるのも
色んな方達と、思わず遭遇できるから
出かけてみるもんだ!
と、思った次第

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デザイナーのKYOKO HIGAさんと、PR担当の鈴木三月さん
三月さんは、裏で走り回っていたけれど、ショーは大成功
この日は、三月さんのお誕生日
ショーの成功と共に、おめでとう!

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ニューヨーク時代の知人、中山潤さん
今は、キッチュな文化人として、日本のメディアにも登場している
8年ぶり位に会ったから、声あげて、抱き合ってしまった!

in the audience 客席にて | 12:28 | comments(1) | trackbacks(0)

揺れるトシ・カプチーノの リベンジ
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トシ・カプチーノのショー(渋谷サラヴァ東京)を観た

トシは、ニューヨーク在住のパフォーマー
歌を歌い、絶妙なトークを披露し
最近は、NYで毎月ライブを行なっていると言う
そして、以前から
日本からNYに来る芝居や劇団のコーディネーターや
プロデューサーとしても、知られている

トシは、ニューヨーク時代の友人でもある
私自身は、仕事で彼にお世話になったことはないが
何人かの友人や劇団を紹介し
プロデューサーをしてもらったこともある
でも、私とトシの関係は、純粋の友人
一緒に舞台を見たり、みんなで集まったり
私の母kazukoさんがNYに来た時は
歓迎して食事会をしてくれたり
そんな楽しい、ニューヨーク時代の仲間だ

ちょうど昨年の今頃
トシから、突然電話があった
私は、ちょうど映画のロケ真っ最中の、休憩時間
「 michiさん! 私、トシ! 今、東京よ!
今週の土曜日、ショーを東京でやるから
絶対、観に来て!
michiさんへの、リベンジよ、リベンジだから!」
な、なに? リベンジって?
「 だって、michiさん、前、私の舞台観て
金返せって言ったじゃない!!」
金返せ? 私が? 
そんなこと、言わないと思うけど・・・
「 いや、絶対、言った! 金返せって!
だから、私、もう、悔しくて悔しくて
そのリベンジだから、
今回は、素晴らしいショーになったから
観に来てよ!」

残念ながら、急なお誘いの上
ショーの日は、撮影日なので
伺うことは出来なかった
それにしても、「 金返せ 」?
演者の私は、舞台に立った人に、物言う時には
かなり、注意しながら、話す
「 金返せ 」なんて、口が裂けても言わない
ひどい舞台を見ても
正直、そんなに関係ない人には
とにかく、良い所を拾い上げて、褒め称える
だって、舞台に上がる大変さ苦しさが
深く、身に刻まれているからだ

・・・でも・・・
やっと、思い出した
そう言えば、トシが、ブロードウェイについて
トークショーを、東京でしたことがあった
しかし
内容は、とりとめのない雑談になっていたような
おそらく、NYから来たプロデューサーの話を
期待して、足を運んだお客様の中には
満足されない方も、いたのではないかしら
そのことについて、何人かでトシを囲み
食事をしながら、話をした
「 あれは、入場料に見合う内容じゃなかったねぇ 」
と、言ったような・・・
同席していた、辛口で有名な評論家は
もっと過激に「 金返せ 」と言ったかもしれない
でもね
それは、みんな、トシのこと
大切に思っているからだよ
大好きだからだよ

なんか、トシって、そんなところ
かわいくて、みんなに愛されるキャラクターなのだ

そして、1年後のこの日
私は、リベンジを観に、出かけた

さて、ショーの内容
前半はブロードウェイの歌
後半は、美輪明宏さんへのオマージュ「シシーボーイ」
この美輪さんの歌を歌い、語る姿は圧巻だった
どこか、美輪さんに、彼自身がシンクロして見える
ゲイであること、お母さん思いの所など
このシンクロが、観客の心をつかみ、揺さぶりかける

思えば、トシは、いつも揺れているナ
ゲイで、旦那様がいて
奥さんとして乙女の心なのに、男らしい風貌
ニューヨークと日本を、行ったり来たりして
福岡のお母さんのことを思う心
英語の自分と、日本語の自分
表に立つアーティストで活躍したいのに
スタッフとしても頼りにされ、奔走する裏方の姿
この揺れが、トシの魅力になる
ハラハラとした思いが
トシを繊細にし、彼の舞台を深くして行く

ねえ、トシ
ショー、良かったよ
また、あの美輪さんへのオマージュ
進化させて、次見せてね
楽しみにしてるから
ホントだよ

そう
リベンジ、大成功だ!!!
おめでとう

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元フジ女子アナの吉崎典子、筒井櫻子、俳優座女優の田野聖子
(みんな、ちゃんを付けたいのですが、敬称略)

トシ・カプチーノの歌謡ショーは、福岡でも
3/7(土)17:30会場/18:00開演
前売り 4000円(+ドリンク代)
お問い合わせ WAHAHA本舗 03-3406-4472

in the audience 客席にて | 23:02 | comments(1) | trackbacks(0)