会いたかったよ、テッド
ted

先週一週間のNY滞在中、ミュージカルやコンサートの合間に
色んな人達に会った
結局、電話しても、突然過ぎて、あいにく繋がらず
そのままになった人が、ほとんどだったけれど・・・

・・・ そして、一番、会いたかった人 ・・・
テッドおじさんに、やっと、会うことが出来た
私のNY生活の最初から見守ってくれた、NYのお父さんのような人

実は、テッドは、私がNYからいなくなった半年の間に
人生最低の災難の「不幸」と、喜びの「幸せ」の両方を経験していた
去年の10月に、アパートの上の部屋が火事となり、
消防車の放水で、全ての家財道具が、台無しになってしまったのだ
延焼はしなかったものの、水の被害は、燃えたことと同じ
その後、仮住まいに移り、ようやく来週には
元のアパートに戻れそうだと言う
日本から、その災難を知り、メールで様子は聞いていたものの、
会うまでは、とても、心配だった

でも、会ってすぐ見せてくれたのは、娘のバーバラの結婚式の写真
バーバラは、離婚をした後、長女と二人暮らしだったのだが、
素敵な人と出会い、再婚をしたのだよ、と、テッドは言った
ウエディングドレスのバーバラの写真を大きく引き伸して
嬉しそうに、報告してくれる
「 michiがいない間に、不幸と幸福が、いっぺんに来てしまった 」
火事の顛末を話してくれた最後には、こうも付け加えた
「 でも、死ななくて良かった・・・生きていて、良かった。
こうやって、気まぐれで、突然やって来るmichiにも会えたしね」

ホントに、生きていて、良かった
ホント ・・・ 会えて、良かったよ

次に会えるのは、いつかわからないけれど、
・・・ どうぞ神様 ・・・
後は、テッドにとって、「幸福」ばかりになりますように

新・NYのお話 | 14:11 | comments(1) | trackbacks(0)

ニューヨーク 最後の 夜
carnegie hall

ニューヨーク最後の夜は、一人セントラルパークを歩き
招待してくださった方と、カーネギーホールで待ち合わせ、
コンサートに向かった
「Bavarian Radio Symphony Orchestra」による曲は、
ベートーベンの、第九
大合唱と、フルオーケストラは、胸にも、からだにも、深く響く
さすが、カーネギーの、第九は、大きなゆとりで、
客席をたっぷり包み込んだ

住んでいたアパートの斜め前が、カーネギーホールの楽屋口だったね
いつも多くのミュージシャンやアーティストが、集団でたむろしていて
その人波の間を縫って、愛犬ジェシカを散歩させていたのを思い出した

ニューヨークは、どっぷりと、センチメンタルジャーニー
明日は、もう日本へ戻る
・・・ では ・・・ また ・・・

carnegie hall

新・NYのお話 | 23:11 | comments(1) | trackbacks(0)

踊りだす 劇場
boys & girls

リバイバルミュージカル「Guys and Dolls」を観た
一緒に見た友人は、宝塚の、大地真央さんと黒木瞳さんの主演版を
日本で観劇したと言っているから、それも、すごい

おなじみの曲が流れ、まあ、楽しめるのだが、
実は、私にとって、一番ウキウキしたのが、周りの観客
右隣のおばちゃんも、後ろの男性も、舞台と一緒に口ずさんでいるし、
もう少しで、立って踊りだしそうに、大きく体を揺らしている
時々、ダンシングしたおばちゃんの太い腕が、私にぶつかるのだが、
大きく笑って、「ごめんなさい!」と、振り向かれると
やっぱり笑って、「だいじょうぶよ!」と、答えてしまう
皆が楽しんでいるのを感じると、こちらも幸せな気持ちになるものね

私も、日本で、宝塚バージョンを見ておけば、
もっともっと、楽しかったかもしれないし、
隣のおばちゃんと一緒に、踊りだせたかもしれない・・・ザンネン!

新・NYのお話 | 23:51 | comments(2) | trackbacks(0)

ミュージカルの金字塔 ウエストサイドストーリー
westside story

「ウエストサイドストーリー」と言えば、ミュージカル
ミュージカルと言えば、「ウエストサイドストーリー」
ミュージカルの代名詞となった、
プレヴュー中の「ウエストサイドストーリー」を観た

本物のステージは、もう、50年も昔だから
「ウエストサイドストーリー」は、映画の印象で、刷り込まれている
・・・だからなのかな・・・
どうやっても、途中刺されて亡くなる、ジョージ・チャキリスが
私にとっての、「ウエストサイドストーリー」そのものなのだ

舞台は、耳に懐かしいメロディを、最高に美しく歌い上げる
ダンスは、元のテイストを残しながらも、新しい振り付けがされている
しかし、オリジナルを大切にしたせいなのか、
セットなど、全体に古く感じた
う〜ん ・・・ 難しいねえ
全く、新しくしてしまうと、良さがなくなったとも評されるだろうし
リバイバル物というのは、制作者は、頭を悩ませることだろう

終演後、猛烈に、ジョョージ・チャキリスに、会いたくなった
映画「ウエストサイドストーリー」を、引っぱり出して見てみよっと!

新・NYのお話 | 22:11 | comments(1) | trackbacks(0)

はしごの 水曜日
33

今日は、水曜日
昼のマチネも含めて、ブイロードウェイの2つの作品が見られる

昼は、ジェーン・フォンダが主演する「 33 Variations
ジェーンは、ブロードウェイ作品が46年ぶりというから、すごい!

ジェーン・フォンダ演じる音楽学者と、ベートーベンの最後が
ピアノ演奏とともに上手く交差しながら、二人が死に向かうという作品
評判がよく、練られた作品で、満席の芝居好きの観客は、総立ちだ
私は、70歳を超えたジェーンの若さ、振る舞いの美しさには感銘した
でも、だからこそ、ボロボロになる彼女の姿も、見てみたかったし
実は、この作品には、一番必要だったのではないかとも思った

そして、お待ちかね、夜は「Billy Elliot
3年半前にロンドンで見て、ノックアウトされてしまったミュージカル
私の中では、ベストワンの、ミュージカルだ
 08/10/22のブログBilly Elliot リトル・ダンサー」より )
イギリス北部の炭鉱町で、炭鉱夫の父と兄を持つ少年が
バレエダンサーを目指すというストーリーは、
映画「リトルダンサー」で、おなじみだ

このミュージカルは、はるかに、映画を超えたと思う

きらびやかで、華やかなままのミュージカルではない
社会問題も、大人の葛藤も、現実も希望も、子供の夢もちりばめられる
そして、全体を包むのが、家族や町に住む人達の、純粋な愛なんだなぁ
骨格が、しっかりとしたテーマで、構築されている上に
主役の少年を含め、素晴らしいダンスも、切ない歌にも、
激しく、胸が揺さぶられる
ブロードウェイらしく、キュートなセリフやシーンには、大笑いもする

何度も、深い感動で、嗚咽するほど、涙が出た
隣の、かなり太ったアメリカ人も、一人で観劇していたが
彼女は、ハンカチを忘れたのか、
なんと、首に巻いたスカーフで、鼻をかんでいたよ

できれば、明日も、明後日も、来週も、
見ていたかった「ビリーエリオット
この作品を見られただけでも、ニューヨークに戻って来て、良かった!

それぞれの公式ホームページで、作品の映像が見られます!

Billy Elliot

times square

新・NYのお話 | 13:41 | comments(0) | trackbacks(0)

メトロポリタンオペラ の 底力
opera

メトロポリタンオペラ 「イル・トロヴァトーレ」を、一人で見る
とにかく、今回の滞在中、ほとんどの作品は、一人で観劇
なんせ、急にNY行きを決めたから、舞台のチケットなどは、
友人達の予定を聞くより先に、焦って、予約した
でも、一人で観劇も、なかなか、自由で、心地いいもんだ
メトロポリタンの2階席、同じパーテーションの人達とも、
簡単に友達になれる

さて、肝心のオペラは、「椿姫」「リゴレット」と並ぶ、ヴェルディの3部作
時差ボケ真っただ中の私は、重い悲劇に、つい、睡魔が襲いがち
・・・ しかしながら ・・・
合間に聞こえる美しい音色は、睡魔をも、吹き飛ばした
久しぶりに聞いたメトロポリタンオペラは、さすがに、世界の頂点
簡素なセットで、主要キャスト4人の哀切な歌声は悲痛ながら、美しい
感情の波が、丁寧に描かれて、胸に迫る
「ブラボー! ブラボー! ブラボー!」
同じ部屋の人達と、スダンディングオベーションをし、
「素晴らしかったね! 良かったね!」と、
お互いに、抱き合った

帰り道、高揚しながら、一人、浮き浮きと地下鉄の駅に急いだが
やっぱり、誰かを誘えば良かったかとも思う
素晴らしいもの、おいしいものは、一人で噛みしめるより
二人、三人で分かち合った方が、より深く楽しくなるものね

それにしても、やっぱり、メトは、すごい!
今頃になって・・・あらためて、気づいたよ

opera

新・NYのお話 | 14:23 | comments(1) | trackbacks(0)