紙 の 嵐
novel

ちょっと、ブログをお休みしていました
ずっと、あることに、取り組んでいたから

前にお知らせした、小説「私とわたしとあなたと私」
ある出版社の新人賞に出す為に、推敲を重ねていました
毎日、毎日、読みなおしては、推敲する
その作業を、繰り返し、繰り返し、繰り返し

思いおこせば、書き始めたのは、昨年の1月
そして、第一稿が仕上がったのが、4月
その後は、本好きの友人やら知り合いをつかまえては、
読んでもらい、感想を言ってもらって、また、書き直す作業
そして、やっと思い通りの完成品に仕上がったのが、昨日
新人賞提出の、締め切り日です

400字詰め原稿用紙に換算すると、500枚の長編です
読みなおすには、パソコンの画面上ではなく
紙に印刷しないと、しっかりと理解出来ません
プリント用紙も、黒インクも、飛ぶように、なくなります
毎日、部屋中が、紙の嵐

応募する為に、最終的にプリントした原稿は、
厚さが2センチにもなって、クリップするのにも強い力がいりました
この作品が、必ず、出版出来る日が来ますように!
と、クリップに小さなお花を貼付けて、
祈りながら、郵便ポストに入れました

長い小説を何度も読んで、感想を言ってくださった方々に、感謝!

novel

小説 私とわたしとあなたと私 | 10:47 | comments(3) | trackbacks(0)

ちょっとだけ 内緒の話
watashi

「 この頃、ブログのアップが少ないな・・・ 」
と、思っていらっしゃる方も、多いんじゃないでしょうか
ごめんなさい
実は、他に書くものがあり、そちらに集中していました

あの二人芝居「 私とわたしとあなたと私 」の脚本を
小説として、新たに、書いていたのです
そして、ようやく第一稿を書き上げました
でも、まだまだまだ、納得の完成品が出来るのは、ずっと先のこと

実は、一昨年、ある大手出版社の女性編集者が
「 私とわたしとあなたと私 」を小説にしてみてはいかがですか?
と、依頼してくださったのです
彼女は、東京での舞台も観ていてくださって
「 あの作品は、とてもいい作品ですから 」と言ってくださった
本当に、嬉しい感想でした
それなのに、1年半も、ずっと何もせず、そのままにしていました
でも、今年、年が明けたある日、突然に、ふっと、
「書いてみようかな・・」と思い立ち、おそるおそる書き出しました

実際、生まれて初めて書く「小説」です
あの長い文章を書けるかどうか、わからない
でも、書き出したら、どんどん色んなシーンが湧いてきました
中年女性の「洋子」と、風俗嬢の「ポタン」の二人芝居ですが
その裏の世界が、次から次へと広がっていきました
かえって、芝居部分を書く方が、すでに凝り固まっているので難しい

初めて、知りました
エッセイや、脚本などに比べて、雲泥の差で小説が困難であると・・
数多くの小説家の先生達を、あらためて、尊敬しました

ようやく、先が見え出した時、
声をかけてくださった編集者に「書いてますよ!」と連絡をとりました
しかし、正に、私がメールをしたちょうどその日、
彼女は出版社を退社すると決めた日だったのです
「でも、私がフリーになって、担当します! 」と言ってくれました
そして、小説を、粗方書き上げた時、
直接、編集者に会って読んでいただくこととなりました
しかし
会う予定だった前日、彼女からキャンセルの連絡がきました
理由は、ある病気に冒されていることがわかったこと、
治療のために、病と闘っていかなければいけないこと

ある意味、この小説は、宙に浮いてしまいました
でも、そのことよりも
私は、「書いてみたら?」と声をかけてくださった彼女の
その心情を思うと、そのことの方がショックでした

小説は、今も、毎日書き直しています
出版社は、まだ決まっていません
でも、舞台の「 私とわたしとあなたと私 」より
小説「私とわたしとあなたと私」は、ずっとおもしろくて、深い
と、自負できる作品になりつつあります
小説にすることによって、「洋子」と「ポタン」の
作者である私でさえ知らなかった部分が、あぶり出されてきます
世の中に、「 ノベライズ 」という言い方がありますが、
この作品は、単なる小説化ではない
新しく生み出される「 小説 私とわたしとあなたと私 」です

今日、
この小説の今後の行方を、このブログでお伝えしていこうと
踏ん切りをつけました

そして、何よりも、私に
「 この芝居はいい作品だから、小説にしましょう! 」と
声をかけてくださった編集者の「あなた」に、
完成した本を、一番に、贈呈したいです
だから、がんばって、病気に打ち勝ってください
絶対に、勝てるから

小説 私とわたしとあなたと私 | 09:52 | comments(0) | trackbacks(1)