2013.08.26 Monday
ミステリーナイト、終わりました
稽古から、真夏1ヶ月の長丁場
演劇イベント「ミステリーナイト」が終わりました
沢山の方が見てくださったこと、楽しんでくださったこと
心から感謝しています
私の役柄はどんな役か、ご紹介しますね
まずは、夜9時開演の、事件編
時は26年前の田舎町で起きた殺人事件
犯人として捉えられたのが、私の役、国語教師の桜井静枝
リゾート開発反対のリーダーで、街の有力者を惨殺した罪
果たして・・・彼女が犯人なのか
冒頭、割烹着姿のシルエットで
撲殺する「想像のシーン」から始まります
プラスチックで出来た金属バットを振り回すのですが
実は、千秋楽に、大ハプニング!
殴る(真似の)勢いが余り、バットが何かに当たり
どこかに、カーンと飛んで行ってしまいました
薄暗い中を、目を凝らして見ると
舞台下に、どうもバットのような、それらしきものが・・・
はて、このままパントマイムで、殴る格好を、し続けようか
いやいや
バットで撲殺するイメージがなければ、物語進まないし
う〜ん
思い切って、舞台の下に飛び降り、暗闇の中、バットを拾い
もう一度駆け上がり、バット振り上げ、再開しました
それにしても
その間、殴られる側の役者さんは
じっと横たわって、待ってくれていたけど
どんな気持ちだったんだろう
ま、現実の世界なら、余裕で、逃げられますね
出演、脚本、司会と大活躍、才能あふれる、佐野バビ市さん
ただ、終演後
この、飛んだ金属バット事件、お客様に聞いたら
これも演出かと理解されたそうで・・・ホッと、一安心
きれいな割烹着姿で、バット振り回し
一瞬、袖にはけて、血まみれの割烹着に着替え
顔中血のりでベタベタになるには、10秒もなく
メイクさんも、裏方さんも、衣装さんも、大騒ぎの舞台裏
そして、桜井静枝は捕われてしまうのですが
事件編は、26年前の
事件のあったお祭りの日の、町の人々を描きます
若草色のワンピース姿の私は、35歳の桜井静枝
隣が、永井若葉さん
肩に力の入らない素敵な芝居の若葉ちゃんは
事件編では、ほとんど実年齢
事件編では、色々な人間関係を見せられるのですが
私に関しては、宮川一朗太さんと
高校生時代は恋愛関係にあったことが垣間見られ
一瞬抱きしめられ、でも突き放すという、哀しいラブシーン
お互い、そのシーンは、愛おしい気持ちになってしまいました
そして、終演後、夜中の3時までに、お客様は犯人を断定し
一眠りした後
翌朝10時(あるいは10時半)に上演される、
犯人を解き明かす解決編を観劇します
解決編の舞台、時は、26年後の現在
全ての役者が、60代の設定で、老けメイクをします
老けメイクをしなかった例外は、3人
まずは、事件編で、26年前は母親を演じ、
解決編では、幼かった娘が成長した姿を演じる佐藤詩子さん
詩子さんは20代で、昔も今も、実年齢に近い役柄
だから、若々しく生き生きとした存在は、正に舞台の華
二人目は、神崎孝一郎さん
実年齢が、老け役に近い年齢で、老けメイクは必要なく・・・
だから、若い34歳の時は、苦労なさって
「34歳です」と言うセリフで笑いをとっていらっしゃった
二人で、舞台の合間に、ラーメン食べに行きました
そして、私の役、桜井静枝
61歳になった役柄と
一方で、回想シーンで、22歳を演じなければならず
61歳から22歳に変身し、その後、一瞬で61歳に戻る!
だから、メイクは変えず、カツラの髪型で年齢を変えました
メイク担当の田中陽さんには、血のりもカツラも苦労かけました
あ・・・
田中陽さんは、あのトニー田中さんの、ご子息です!
まあ、こんなに立派になられて!
メイクの学校の教師もしていらして
実に、頼りがいのあるメイクさんでした
そして、衣装も、一瞬で着替えなくてはいけません
61歳の時の、スウェット姿の衣装を着たまま
上から、22歳のワンピースを着ると言う荒技に出ました
だから
カツラと、ワンピースをいっぺんに脱げば、一瞬で早替わり!
衣装は、中島エリカさん
実は、エリカさんは、昨年のミステリーナイトで知り合い
そのしっかりとした仕事ぶりに感心して
情報番組「PON」の3ヶ月ピンチヒッター出演の時にも
エリカさんに、スタイリストの一人としてお願いしました
だから、本当、現場にエリカちゃんがいると安心します
他のキャストでは、冒頭に、一瞬登場の
岡部たかしさん
って言うか、実は、岡部さんは、今回は演出です
極めてナチュラルな芝居を突き詰め
また、千秋楽の直前まで、ダメ出しをしてくれたこと
役者にとっては、本当にありがたい、素晴らしい演出家でした
そして、陰で、岡部さんの演出を支えていた岩谷健司さんは
どっしりとした大きな器の一方で
サラリとした繊細な芝居
もう一人、岩田和浩さんは
全体を見ていて、バランス感覚優れ
いつもぼぉっとしている私に、そろそろ出番ですよ、と
何気なく声をかけて、しっかり支えてくれました
左から演出の岡部たかしさん、佐野バビ市さん、神崎孝一郎さん
左から、岩田和宏さん、岩谷健司さん
まるで、老夫婦のような二人
あ〜、どうしよう
他にも、いっぱい紹介したい人がいるのだけれど・・・
プロデューサーの素敵な女性、城島和加乃さん始め
MCを担当してくださった岩本さつきさん
制作スタッフも、舞台スタッフも
本当に気持ちのいい方ばかりで
寝不足の私達以上に、超寝不足のスタッフは
不機嫌な顔一つ見せず、さわやかに接してくださった
でも、ふと見ると
舞台袖の暗闇で、つい居眠りをしてしまい
自分で頬をパンパンと叩きながら
急いで立ち働く姿を発見し、
私もがんばんなきゃ、と感動し、励まされました
本当にお疲れさま!
ありがとうございました!
そして、参加してくださった皆様が
ミステリーイベントにプラスして
芝居そのものを、充分堪能してくださったこと
心から嬉しく、感謝しています
2013年の、ひときわ暑い熱い夏も、そろそろ終わりそうです
・・・淋しいなぁ・・・
福岡空港にて、佐藤詩子ちゃんのポスターを囲んで