写真美術館 そして 新進写真家
toshio shibata

恵比寿ガーデンプレイスの中にある東京都写真美術館を訪れた
カメラマンの柴田敏雄さんという方の、作品展だ
「ランドスケープ」というタイトルで撮影された写真達
ダムや道路、工事現場など、無機質な風景が、
デザイン豊かな作品として、迫ってくる
柴田さんは、写真館などで使っているような大きなカメラを使い
ひとつのシーンで、一回しかシャッターを押さない
大きなカメラで捉えたからこそ、大きく引き延ばされた写真は
油絵や墨絵かと錯覚するほど、作り上げられた「アート」
素晴らしくて、驚嘆した

実は、この写真展に誘ってくれたのが、
女性フォトグラファーの、藤岡亜弥さん
広島出身のため、通称「シマ」ちゃんと呼ばれている
シマちゃんと、知り合ったのは、半年前の、暑い熱いニューヨークICP(Internatinal Center of Photography)の、夏期講座だった
7月から8月にかけての「ニューヨークを撮影しよう」の5日間
( 2008.7〜8のブログICP 写真の学校 」より )
シマちゃんは、先生のアシスタントとしてクラスにいたけれど、
結局、いい加減な先生よりも、私のそばにいることの方が多くなった
ニュヨークの周囲を、毎日、毎日、猛暑の強行軍
炎天下を歩き回って、シャッターを押し続けた二人
肉体的には大変だったけれど、二人でぼやいたり笑ったりして
私にとっては、思い出深い、最後のニューヨークになった

そして、その日から、ちょうど半年後の真冬
冷たい雨の、恵比寿ガーデンプレイスで再会した
「ホント、あの時は、死ぬ程、暑かったねえ! 今日は、さむ〜い!」
抱き合いながら、ハハハと、二人で、懐かしんだ

シマちゃんは、ビジュアルアーツアワードで大賞を獲ったことで
さよならを教えて」という写真集が出版された新進の写真家だ
本の中には、ヨーロッパを一人放浪した時の、作品群が並ぶ
濡れた感じと、枯れた感じが同居する写真は、切なく、胸を打つ

今週、またニューヨークへ戻り、
アートフォトグラファーのプロとして、
世界の頂点の街で、険しい道を進んで行くという
・・・ シマちゃん ・・・
いつか、シマちゃんの作品展を、この写真美術館で見たいな
がんばれ!
 
shima

ART & Exhibition | 11:27 | comments(0) | trackbacks(0)