2012.11.21 Wednesday
畳み掛ける朗読は ラップ、魂の叫び
ジャズボーカリストの上野真史さんとギタリスト渡辺庸介さん
男性左から佐藤流司君、樋口裕太君、布施勇弥君 右端は宮城純子さん
皆のお姉さんとして支えてくれた田中広子さん
東京タワー朗読会
今回は、沢山のゲストを加え、総勢5人
田中広子さん 布施勇弥君 佐藤流司君 樋口裕太君
1部の音楽ライブは上野真史さんのジャズヴォーカル
続いての2部では5人揃って登場し
宮城純子さんに音楽を担当していただきました
テーマは「秋」です
ゲーテ「イチョウの葉」
宮沢賢治「いちょうの実」
斎藤和義「いたいけな秋」
サトーハチロー「小さい秋見つけた」
5人だから、歌で言えば、輪唱のような朗読や
バラバラな読みから一つになって行く朗読などに挑戦し
今までにない、躍動感のある朗読となりました
一言で「朗読」と言っても
色んな表情を生み出せるのだと実感
呼んだ作品の中で「いたいけな秋」をご紹介しますね
斎藤和義とBOSEの長い歌「いたいけな秋」
ある意味、中年と秋をひっかけているのですが
中で羅列されている映画の名前や出来事
監督やシンガーの年齢
その厳然たる事実を、3人の若い読み手に知って欲しかった
彼等の未来に、何か、ヒントにして欲しかった
その思いで選んだ作品です
以下、ほんの一部ですが、記します
作品名の後の数字は、監督や作家の、その時点での年齢
また、人の名前の後の年齢は、享年です
並んでいるだけで、胸を打ちます畳み掛けるように5人で読み上げると
ラップで歌い上げているかのように
魂が見えた気がしました
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「 いたいけな秋 」
作詞 斎藤和義・BOSE
(前略)
永遠に思えたあの瞬間
お盆を過ぎたらあっという間
『イマジン』を書いた時 あの人はまだ30
『地獄の黙示録』の頃 巨匠は40
「未来世紀』を夢想した時 奇才は45
『天国への階段』を上ったのは27
(中略)
『ターミネーター』は30 『タクシードライバー』が34
『ET』はなんと35 『無責任野郎』は36
『ナウシカ』は43 『七人のサムライ』が44
『北の国から』は46 『ふぞろいの鵯』が49
”ブライアンジョーンズ”27 ”ジミヘンドリックス”27
”カートコバーン”27 ”ジャニスジョップリン”27
”ジョンレノン”40
届くのか? 届いたのか? 追いついたか? イヤ気のせいか?
間に合うか? 追い抜いたのか?
そんな訳ねえか? もう遅いのか?
(後略)
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