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有賀さつきさんへ

有賀さつきさんの訃報を知ったのは

早朝、セリーナのお散歩をしている時に

かかってきたアナウンサーの笠井君からの電話でした

それまでも

沢山のラインメッセージが入っていたけど

後でゆっくり、と、開いていませんでした

 

公園の真ん中で、言葉も出ず、立ちすくみました

セリーナは

ボール投げをして欲しくて

ワンワン、ねだるけど、

やがて、私の顔色を見て、黙りました

 

思い起こせば

元女子アナのライングループ

有賀もメンバーだったグループの既読が

いつからか、一人少なくなっていたのに

気づいてあげられなかった

 

ライングループに

みんなから

どんなにか、有賀が

勉強熱心で、お嬢さん思いで、気遣いの人だったか

みんなが、有賀のこと、褒め称えています

 

私が最後に会ったのは、去年の7月1日

フジテレビのネプリーグの収録

 

控え室からスタジオに向かう途中

いつもふっくらしていたのに

痩せていて

「わ〜、痩せたね〜!」と声をかけました

「そうなんです! ダイエット成功したんです!」

「そうなんだ、良かったね〜」

痩せすぎなようにも、少し思ったけれど

いつもダイエットに失敗した話を聞いていたので

良かったね、と答えると

彼女は、嬉しそうに笑ってくれました

スタジオのセットに到着し

有賀は、私の左隣の立ち位置

照明に照らされて、髪の毛がキラキラ光りました

「あれ?」と

私が、髪を見ると、すかさず彼女が

「これ、カツラなんですよ!」

と、頭を指差しました

「へ〜、綺麗に光ってるね」

「でしょ? 美智さん、カツラ、オススメですよ

ヘアメイクさんにしてもらう時間、節約できるし」

「そだね、初めてのヘアメイクさんって不安だものね」

バラエティ番組でヘアセットをしてもらう時

沢山いる局付きのメイクさんなので、

初めて担当する人に、思い通りにしてもらうのは

確かに、いつも至難の作業

カツラは、いいアイディアだと私は思いました

「でも、高いでしょ? カツラって」

「いえいえ、これ、デパートで買ったんですけど

〇万円だったんですよ」

それを聞いて

出演者のネプチューンの一人のメンバーが

へ〜、それなら安くていいね、俺も買おうかな

と、話に参加してきました

その後、有賀は、彼の方に向き合い

最新のダイエットの方法を伝授していました

 

カツラにしても、ダイエットにしても

本当に、有賀は、前向きな人なんだな

と、この時の私は

ただのんびりと受け止めていました

それぐらい、彼女は、明るかった

 

でも、その後

収録の合間に

セット脇の控え室で

漢字ができることを褒め称えると

有賀は、笑みも浮かべず

真面目な表情で答えました

「番組の中で、漢検を取らないと、

使ってもらえなくなるから、必死だったんです」

「そうだったんだ・・・お嬢ちゃんいるものね」

「ええ、私が頑張らないと・・・」

そう言った後、有賀は、立ち上がり

自分で買ってきたお菓子を

ネプチューンの皆さんに差し入れし

プロデューサーに駆け寄って頭を下げていました

その後ろ姿は

生きていく逞しさ、母親の凄さ・・・

ふっと・・・

こんなこと思い出すの、変かもしれないけど

・・・ふっと

私は、自分の母のことを思いました

母一人子一人で育った私

母kazukoさんも

こうやって、必死に頑張っていたんだと

改めて、有賀の後ろ姿を見て、思いました

いつも母は、ああやって

頭を下げていた気がします

でも、有賀と同じように、

プライド高く、美しく、毅然ともしていた

 

やがて

有賀が、私の隣の席に戻ってきた時

母のこと、言おうかとも思いましたが

やめました

母と比べるのも失礼かもしれないし

もし、言ってあげられるなら

もっと、違う場所で

ゆっくり食事した時

娘の思いを、感謝いっぱいの思いを

伝えてあげられればいい

だから、軽い口調で

一言二言、言っただけ

「さつきちゃん、偉いね・・・頑張ってるね」

「いえいえ、私なんか、まだまだ」

やっと屈託のない表情に戻り、

有賀は、細い手をバタバタと、顔の前で振りました

 

もっと、しっかり言えば良かった

もっと、踏み込んで話せば良かった

 

女子アナOGのグループラインには

有賀の、色んなエピソードが入っています

アナウンサー研修の講座では

優しく厳しい素晴らしい先生だったとか

でも、ある日、やむなく連れてきたお嬢さんが

とてもお利口で、本を読んで静かにしていた、とか

いつも、カバンの中は、

漢字や一般常識の本でいっぱいだったとか

NHKの手話ニュースは、自らお願いして

8年も続けたとか

番組に出ると、必ずプロデューサーには

お礼状を、綺麗な字で書いていたとか

いかに努力し、頑張っていたかと言うエピソード

一方

この訃報で、涙が止まらず、どうしようもないと

書いているOGもいます

みんな、混乱しているのです

 

 

有賀さつきちゃんへ

 

お嬢さんのこと、心配だね

心残りでしょうね

悔しいね

でもね

きっとお嬢さんは

素敵な女性になるよ

貴方が育てたんだもの

明るくて

謙虚で

努力家で

頑張り屋さんの貴方が育てたんだもの

必ず、素敵な人になる

私達にも

どうぞ、見守らせてくださいね

だから、どうぞ

ゆっくりでいいから

天国に

安らかに

到着してくださいね

 

ご冥福お祈りしています

新・東京物語 | 06:21 | comments(4) | trackbacks(0)

Comment:
2018/02/06 11:11 AM, ありがとうございます。 wrote:
何度も読み返させていただきました。
涙が止まりません。
元同僚の皆さんの今も続く絆もすばらしいです。

山村さん始め、有賀さんや当時のフジのアナウンサーの皆様は、私が子供だった頃の憧れの華やかなお姉さま達でした。
自分は、あんなお姉さんになりたいな、大人になったら楽しいことがたくさんありそう、と思いながら成長しました。

でも、画面を通じての華やかさは、ほんの一面でしかありませんね。

努力とがんばり、そしていつでも繋がって身を案じてくれるすばらしい仲間達。
これは、いつどんな時代の、どんな場所に生きていても、人生を豊かに送る上で大切なことだと思います。

有賀さん、早すぎますよ、、。
でも、有賀さんなら笑顔で「私、おばあちゃんになりたくなかったから、ちょうど良かったのよ」などと、逆にこちらを励ましてくれるんじゃないかとさえ思えます。

まだ十代の娘さんが、これからの人生を幸せに暮らせるよう、仲間の皆様でどうぞ見守ってあげてください。
2018/02/06 12:11 PM, 朱ちゃん wrote:
この文を読んでいるうちに又泣けてきました。
テレビでお父さんのコメントを聞いて 又お嬢さんの事を思うと泣けてきます 有賀さんも本当に無念だったと思います。ご冥福をお祈りします
2018/02/06 2:01 PM, ゆうこ wrote:
私も、感謝です。
さつきの、最後の仕事の様子、生き生きとしていた姿が伝わって、涙です。
フジテレビの女子アナって、素晴らしいんですね。
ブログ、書いていただいて、ありがとうございました。
2018/02/10 4:42 PM, ひろしまじゃけん wrote:
有川さつきさんって名前は聞いたことはあったんですけど52才はまだ早くて気の毒だと思います(>.<)y-~
病気を患ってたことすら明かしてなかったみたいですが明かしたくなかった気持ち分かりますね(>_<)
前回のブログのコメントも書きました。
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