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震える心  震える足
concert
michi going to the Weill Recital Hall at the Carnegie Hall

michi、カーネギーホールの中にある小ホールWeill Recital Hallで行われた、
日本人バイオリニスト、多治比純子さんのコンサートに出かける。
その真摯なヴァイオリンの演奏に、心震えた。 同時に、「足」も震える。
足・・? それはコンサートのせいではない。

来週行われる I and Me and You and I の相手役オーディションの時に、
michiは、自分の代役を、友人の女優Vickyにお願いした。 そして、
彼女の芝居のリハーサルの合間に、michiがスクリプトを届けに行くことになった。
Vickyからの電話で、47丁目の「Racoon」で、待っているとのこと。
しかし、時間通りに行ったが、探しても探しても、「Racoon」は見つからない。
Vickyは、携帯が嫌いで、留守電サービスを使っている。
メッセージを入れてもVickyから返事はない。michiの家の電話に、かけているかも・・
michi、47丁目から、56丁目の自宅まで、急いで戻る。
ゆるい上り坂の7番街、走っても走っても、足がもたつく。ハアハア・・、息切れる。
ようやくたどり着いたmichiの部屋、案の定、Vickyのメッセージが・・
「Racoonの住所は、252westよ、早く来て!リハーサルが始まっちゃう!」
住所を聞いて、あ!・・と、michi、気が付いた!
そう言えば、そのあたりに、「楽」という和食屋があったっけ・・あ、あれだ!
michi、慌てて、アパートを飛び出、7番街を、転がるようにダッシュで走り出した。
猛烈全力疾走のmichi・・春爛漫の気候になった、この日のNY・・・汗が噴き出す。
観光客でごったがえすタイムズスクエア付近、色んな人にぶつかりながら「楽」に着いた!
しかし・・・中は真っ暗で、もう誰もいない様子・・・あー・・間に合わなかったんだ・・・
michi、仕方なく、michi側のスタッフに、スクリプトの手渡しを電話で依頼する。
そして、来た道を、2往復の最後を、とぼりとぼりと、歩いて戻った。・・長い上り坂・・・
日本人にとってみると、「楽」はね、「Racoon」じゃなくて、どうやっても「ラク」なの・・
でも、Vicky、ごめんね、仕事の合間に時間を作ってくれたのに・・・

ヴァイオリンの美しい響きを聞きながら、久しぶりに駆けっこをした足が、震えていた。
いや、michi、やっぱり、ガクガク震えていたのは、心かもしれない。


I and Me 「リーディング」へ | 15:08 | comments(1) | trackbacks(0)

Comment:
2006/03/13 2:37 PM, shinobu wrote:
その後スクリプト無事に届きましたか?この大変な苦労の一つ一つが素晴らしい舞台の素になること間違いなし!それにしても「楽とRacoon」日本人にとっては「Racoon」は「楽」に結び付かないですねぇ。
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