<< 未知の世界 ・・・ 写真のアート | main | 映画 「 The Zen of Bobby V 」 の 監督達 >>
ニューヨーク出張の 悪夢
hospital

夕方、日本に住んでいるはずの、義理の従妹、YORIKOから、突然の電話
「 た、助けてほしい!!! ・・・ 」

ハイブランドのファッショングループに勤務するYORIKOは、NYに出張で来ていた
ハードな仕事も無事すませ、翌日は、日本へ帰国となり、ほっとした、その夜のこと
突然、真夜中に、ひどい腹痛が襲ったのだ
彼女は、苦しい中、自分でタクシーに乗り、救急病院に駆け込んだと言う
病院では、ウイルスが原因と言われ、夜中の2時から点滴の処置をされた
次から次へと運ばれる患者達の悲鳴
日本とは、大違いの、大雑把な扱い
看護師たちは、苦しみの患者の中で、プライベートの話を、大声でしゃべり続ける
心細い中で、何とか耐え抜き、やがて、朝となり、腹痛も、治まった
とにかく、飛行機に乗らなければ! 日本へ帰らなくちゃ!
病院を抜け出し、昼過ぎに、ホテルに戻り、荷物のパッキングを始めた
しかし、そこで、再び、激痛が、彼女を襲う
こんな状態じゃ、飛行機になんか乗れないよ!
イタイ!・・・イタイ!!・・・イタ〜〜〜イ!!!・・・どうしよう!!!!!
そこで、NYに住んでいる従兄の家に、思い切って、電話をする
「 た、助けてほしい!!! ・・・ 」

たまたま、その日、外出の予定をキャンセルして、自宅にいた私は、
久しぶりに聞く彼女の声に、驚愕した ・・・ 尋常じゃない!
とにかく、まずは、信頼している日本人のお医者様に診て貰おう
でも、診察の終了時間の4時は、迫っている ・・・ 急がなくちゃ!
たった、2ブロックしか離れていないホテルまで、全力疾走で、走る、走る!
足が、絡むよ! 人にぶつかるよ!
やっと着いた高級ホテル、エレベーターから、這うように降りてきた彼女
普段は、174センチある、モデルのようにスラリとした体を、
真っ二つに折って、痛みを抑え、長い髪は、振り乱し、まるで、歌舞伎の鏡獅子だ
足元も、ホテルのスリッパのままで、靴なんか、履いてなんかいられない
ドアマンは、狂った女を見るかのように、目を見開き、固まって、呆然としている
・・・ いいよ! 周りにどう思われったて、かまわないよ! ・・・
5番街のど真ん中に飛び出し、タクシーを捕まえようと、私は、大きく手を振り回す
YORIKOは、きらびやかな通りで、長い髪で体を覆うように、しゃがみこんでいた

日本人の医師は、すぐに、診断した
「 誰が、ウイルスなんて言ったんですか? これは、盲腸だと思いますよ! 」
!!! え〜!!! もうちょおぉぉぉ〜〜〜!!!
盲腸だったら、緊急に手術をしなければいけないじゃない!
ウイルスなんて思って、我慢し続けていたら、腹膜炎をおこして、死んじゃうよ!
「 ここに長くいればいるほど、アメリカ医療のいい加減さを目の当たりにしますよ」
先生から紹介された手術設備のある救急病院へ、再度、タクシーで向かうことになる
先生自ら車椅子を押し、タクシーまで、YORIKOを運んでくれた
「 さ、これからが、また戦いですからね! がんばって! グッドラック!」

確かに、その後は、果てしない戦いだった
テレビドラマ「ER」の世界が繰り広げられ、次から次へと医師や看護師がやってくる
しかし、日本人の先生の紹介状もあり、みんなが、親切に接してくれた
そして、あらゆる検査の末、盲腸と確定したのが、夜中の12時
手術は、翌朝の5時に、執刀された

結局、盲腸は、「 破裂 」していたため、内視鏡の手術ではなく、切開で行なわれた

ナンということ!
後、一歩遅ければ、命にかかわっていた
飛行機に、乗らなくて良かった
あの日、私が、たまたま家にいて良かった
日本人の先生の診療時間に間に合って、良かった
次の病院で、手術までしてもらえて、良かった
「 不幸中の幸い 」が、ズラリと並ぶ 

その後、YORIKOは、アメリカでは通例の、短い入院となり、
なんと、2日半後には、退院させられ、不安の中、みるみる回復
手術の日から、1週間経った今日、機上の人となり、日本へ、帰国する

教訓 その1
まず、アメリカの病院に行ったら、思いっきり、「 痛〜い! 」と、わめきちらすこと
日本人は、痛みを我慢することに慣れていて、叫ぶことをしない
最初の病院で、叫んでいれば、盲腸と診断された可能性もあり、
早くに診断されていれば、「 破裂 」は、まぬがれたかもしれない

教訓 その2
アメリカでは、救急車より、まずは、タクシー
すなわち、救急車は、高額な費用を、要求される
一説には、1回、百万円(???)という救急車もあるという

教訓 その3
病院では、遠慮せずに、何でも訴える患者であれ
二人部屋の、隣の入院患者は、耳の遠いおばあちゃま
付き添いの、中年女性と、のべつまくなし、喋り続けている ・・しかも、どなり声!
夜には、テレビのボリュームいっぱいで、見続ける
YORIKOは、耳栓をして眠ろうとするが、それでも、音は、鳴り響く
面会に行った私が、思い余って、「ちょっと、うるさいのですが」と、看護師に訴えた
しかし、ゲイの看護師、「これはアメリカの病院ではノーマルよ」と、聞いてくれない
「 おどりゃ!、どこが、ノーマルなんじゃい!!! 」 と、髪を逆立て、怒る私!
実際、彼?彼女?を、病室の椅子に無理やり座らせ、隣がいかに大騒音か、わからせる
ようやく、勢いに負けたオカマ君、隣のベッドに注意してくれ、静かな病室が戻った
とにかく、強気で訴えないと、無視されたり、後回しにされるのが、ア・メ・リ・カ!

教訓 その4
旅行者保険は、十分に、掛けよう
結局、今回の入院手術代など、ナント、5〜6百万!!!掛かりそうだとのこと
うっそ〜〜〜!! という感じだが、アメリカでは、当たり前のこと
あちらこちらの保険を掻き集め、何とか支払いが出来そうだが、
アメリカの医療費は、べらぼうに、高いことを、お忘れなく
実は、私も、昨年受けた手術で、結局、4百万程掛かり、超焦ったが、
何とか、二つの保険会社から、給付してもらい、事なきを得た
07.2.2 のブログ 冬のジェットコースター の乗り心地 」より

今朝、空港に向かう車に乗るYORIKOと、しっかりと抱き合った
「 ごめんね ・・・ いっぱい、迷惑かけて ・・・ 」
「 YORIKOちゃん、違うよ! そりゃ、大変だったけれど、迷惑なんて思っていないよ!
もし、迷惑なことがあるとしたら、それは、あなたが、NYで死んでしまうこと
そんなことがあったら、それこそ、大、大、大迷惑だったよ!!! 」
YORIKOちゃんと私は、涙を浮かべながら、大笑いした

いつも、バリバリと仕事をこなし、何でも、自分一人でがんばって来た彼女
だから、一人でも、真夜中の救急病院へ行けたんだね
でも、この後は、「 いただいた命と思って、人生見つめなおすわ・・・」と、
クシャクシャに笑って、車に乗って行った

・・・ 神様、どうぞ、無事、日本へ帰国できますように ・・・
本当に、お疲れ様だったね! YORIKOちゃん!

yoriko

HEALTH | 22:50 | comments(2) | trackbacks(0)

Comment:
2008/05/03 3:44 AM, 心地いい暮らし wrote:
YORIKOさん、無事に回復されて良かったですね。michiさんもお疲れがでませんように。
2008/05/04 8:31 PM, Sora wrote:
Yorikoさん、盲腸が破裂してしまったなんて、想像を絶するひどい痛みだった事でしょう。でも最悪の事態にならなくて本当に良かったです。

この2,3年で私も何度かERに行きましたが、本当に発言した者勝ちの部分はありますよね。日本人の性格上、痛みを我慢してしまうのもよくわかります。あるドクターは、医学部で教授がアジア人はアメリカ人に比べて痛みを我慢する傾向があるから、医師が気にしてあげないといけないと教わったそうです。でも皆がそんな教育を受けてるとは思えないですし…

michiさんも、お疲れ様でした。Yorikoさんもmichiさんがいらっしゃって心強かった事でしょう。

実は今インドに旅行に来ています。時間ができたのでmichiさんのサイトにちょっとお邪魔しました。それでは、ナマステ!
Add a comment:









Trackback: