The employee of the Sprint kindly told michi how to use the paying machine
michiの携帯電話が、突然鳴った。録音された妙に明るい声。
「こちら、電話会社のSPRINT。あなたは料金を支払っていないので、通話を止めます。
もし、通話を続けたいのなら、たった今、即座に、料金を支払ってください」
きゃー、携帯、止まっちゃう・・・そう、忙しくて、小切手を送るのを忘れていたんだ!
いつも、思うのだけれど、どうして、アメリカには、銀行自動引落としがないんだあ?!!
電話代も、クレジットカードも、ケーブルテレビも、支払いは、全部小切手、チェック!
チェック! チェック! チェック!・・・・チェ!チェ!チェ!チェ!
自分が支払っていないのを棚に上げ、michi、逆ギレ状態!
急いで小切手を書き、ヨレヨレの室内着に上着をひっかけ、財布掴んで外へ飛び出した!
確か、近所の電気屋で、支払いができたはず・・しかし、薄着過ぎて、寒いよ。
michi、店に入り小切手見せたが、プリペイドカード以外は受け付けないとのこと。
そういえば、42丁目で、Sprintの店の看板を見たような気がする。
店が閉まる時間まで、後20分程・・家に帰って着替えている暇はない。
michi、ボロボロ擦り切れたジャージ服のまま、地下鉄に乗り込む・・・
隣に座った浮浪者と、さして変わりない格好・・・間違わないで、私、仲間じゃないわよ。
42丁目、地下鉄の階段を上がると、タイムズスクエアのネオンの海がまぶしい・・
きゃ、もう10分しかない・・・どこどこどこ?Sprint! 歩いて歩いて、あった!5分前!
小切手振り回し、店に飛び込むと、係員の黒人のオバチャンが、機械を指差す。
えー?小切手だよ!機械で、支払いなんか、できないじゃん!
「出来るわよ!カモン!」
うそー! ちょいと、オバチャン、あんた、機械のことなんか、わかんの?
でも、オバチャン、丁寧にmichiを指導、ちゃんと機械は小切手を読み取った。
「わー、サンキュ!間に合ったー!」 あれ、オバチャン、良く見ると、オネエチャンかも・・
「あら大変!店を閉める時間だわ!」と、慌ててドアにCloseの札をかける。
「これが、私のメインの仕事よ」・・とオネエチャン、うつむき加減で笑った。
帰りは、バスに乗り込んだmichi。
日本だったら、こんな風に、支払い機の完璧なシステムも、お店の親切な対応も
普通なんだろうけど、NYでは、めったにお目にかかれない。
michiの浮浪者みたいな、よれよれの格好も、誰もおかまいなし・・・
これが、NY・・・・michi、今日は、ちょいと得した気分・・