NYの秋  ダンス! ダンス! ダンス !
Fall Dance

ダンスの祭典「FALL DANCE」(フォール・ダンス)が始まった
クラシックバレエ、モダン、民族舞踊、タップ、コンテンポラリー、ヒップホップ・・・
ありとあらゆる踊りのプロが、世界中から集まってくるお祭りだ
NY便りで、昨年の様子をくわしく書いているのだけれど
 「 NYの秋、文化の秋、開幕の巻 」
(・・・去年は、ジェシカと一緒にチケット売り場に並んでいたのね・・・)
その時、来年こそは、全部のチケットを買うと意気込んでいたのに、
今年は、一層の大人気で、チケット獲得もままならず
でも、後、11日のうち、本日も含め4日は、観劇し、報告できると思います!
シティーセンターの、「Fall Dance」公式HPでは、映像も公開中 )

in the audience 客席にて | 23:13 | comments(3) | trackbacks(1)

トンコ隊  ダメだよ!
meeting9/28

NYで企画している二人芝居「I and Me & You and I」の脚本ミーティングが行われた
先週は、ジェシカのことがあって、キャンセルしてもらったので、1週間遅れの会議
夕方、6時半から、10時半まで、頭を付き合わせる
日本語版「私とわたしとあなたと私」で、ポタンが、特攻隊を、トンコ隊と言い間違い、
どうやったって生き抜かなきゃいけないんだ! トンコ隊、ダメだよ!というシーン・・
敵国であったアメリカ人に、受け入れられるかどうか、論点が分かれるところだ
ちなみに、英語バージョンでは、特攻隊は、KAMIKAZE(カミカゼ)
POTANは Coming Cozy(前途有望な保温カバー)と言い間違う
michiは、どうしても、このトンコ隊のエピソードを、切ることができない
この部分は、まだ未定の演出家も含め、色んな意見を聞くということで保留となった
とにかく、最終シーンまで、皆で、一応、話し合えたんだ・・・・やった!

犬を二匹飼っている脚本家のマイクが、フォトフレームを2つ、贈ってくれた
1つは、ジェシカ用、もうひとつは、新しい犬のために・・・
何度も、NO!と拒否したけれど、新しく飼ったほうがいいんだ!と明るい
・・・・ michiは、もう、一生、犬は飼わないよ ・・・・
フォトフレーム、ひとつはジェシカ、もうひとつは、ビギンを入れるからね

さあ、本番ステージへ向けての「I and Me & You and I」の脚本、先が、見えた!

I and Me 「ステージ」への道 | 23:39 | comments(2) | trackbacks(0)

中学 3年生
1週間が経ちました
ようやくジェシカの最後のことを
ちゃんと説明する気持ちになりました

9月20日水曜日に、ジェシカが病院に行く為、
このアパートを出て、1週間経ちました
今月15日の14歳半の誕生日以来、
脳震盪のように倒れることが多くなっていたジェシカ
明らかに、薬の量を調整する必要があり、
その検査の為、来院が必要となったのです

毎日、4,5回倒れていたジェシカ、
その度に、私の腕の中に飛び込んできました
それまで、ジェシカは抱かれることが、あまり好きではなかったので
その頼りにしてくれる重さが、いとおしく
私は、ジェシカの体をさすり続けていました
でも、心臓から来る脳震盪が治まれば
ボール遊びをねだり、瞬発力抜群 食欲旺盛!
ジェシカの大好きなスイカを、
向かい合って座りながら食べるのが日課になっていました
病院に向かう朝も元気で
準備していると、ボールをくわえて追いかけてきました
「仕方ないね・・・ちょっとだけだよ! 」
たった三回ですが、ボールを高くあげ
ジェシカがトスし、私が受取りました
「 あと、ひとーつ! 」
いつものように、ラストコールをすると
ジェシカは、満足そうに笑顔でした

病院に行く車の中で
すでにジェシカは、病院が怖くて、ガタガタと震えだしました
マンハッタンの中心部は、ひどい渋滞だったので
ウエストハイウェイを走りました
秋晴れの抜けるような空 ・・・
ハドソン河からの新鮮な空気 ・・
ジェシカは、震えながら、咳もしているのに
窓から、思いっきり体を出しました
体が倒れないよう、
私は、病院までの30分近くを、腕と体で支え続けました
本当に重いジェシカでしたが、気持ちよさそうな顔を見ると
重さが、嬉しかった

病院に着いた途端、ジェシカの発作がおきました
急いで、酸素室に入れ、処置が施されます
入院するよう言われましたが、ジェシカは病院が嫌い
私は拒否しました
なんとしてでも、連れて帰ります・・・何時間でも待つ!
1時間後、ジェシカが回復し
ドクターから、家に帰ってもいいと許可がおりました
でも、待合室に、連れてこられた瞬間
再度発作が起き、一晩の入院となったのです
その発作の苦しい姿を見た私は、
もう入院を拒否することはできませんでした
それに、トライベッカの病院は
大病院のAMCと違って、重病の犬は入院できません
一晩ケアをしてもらい、薬の調整をしてもらえば明日は帰ってこられる
何の疑いもなく、私は、家路に着きました

だから、この日のことを、ブログに書くこともやめました
奇跡の犬・・・ミラクルドッグだから、今度も、帰ってくる
皆に、もうこれ以上、心配かけてはいけない

本当はキャンセルしようと思っていた、
ミュージカル「コーラスライン」を
この夜、ジェシカが入院したおかげで、観劇することができました

夜中、トライベッカホスピタルに電話して様子を聞くと
夜勤の男性ナースが答えてくれました
「とっても落ち着いていい子だよ! 夕食も、沢山食べたしね!
だいじょうぶ!」
病院でも、食欲旺盛にガッツイタなんて・・・
ホント恥ずかしいけど、嬉しいね・・・

21日木曜日の朝、今日は、ジェシカを迎えに行きます
でもその前に、夕べ観た「コーラスライン」のことを
ブログにアップさせよう・・・
私は、パソコンに向かっていました
電話が鳴りました・・・・
「ハロー・・こちらは、トライベッカホスピタル・・・」
「 あ、お世話になります! 
もう、ジェシカを迎えに行っていいですか? 」
「 ジェシカが・・・・亡くなりました 」
「 ノーーーー! 」

頭の中が真っ白で、リビングの中で行ったりきたりを繰り返しました
夫に電話してもつながらない
冷静に・・・
そうだ、今日の、脚本ミーティングは、キャンセルしなきゃ・・・
どの服を着ていいのか、何を持っていいのか・・・
一人パニックになりました

病院に着いたのは、それから、1時間近くたってしまっていました
夜勤のナースだけではなく
朝、ドクター達も出勤して、大勢の中で逝ったとのこと
大病院のAMCではなく
アトホームな病院の、アメリカ人のきれいな美人ドクターや
お姉さんナースに囲まれて、静かな最後だったとのことでした

対面したジェシカは、きれいなままでしたが
顔を持ち上げると、口の反対側からは、
真っ青になった舌が、外に、ダラリと長くはみ出ていました
・・・苦しかったんだねえ・・どんなにか、辛かっただろう・・・
きっと、私の姿を、うろうろと探し続けていたに違いありません
なぜ、あの時、ジェシカを入院させずに、連れて帰らなかったのか
自分の腕の中で、なぜ、逝かせてやれなかったのか
1週間たった今でも、返す返す、悔しく、後悔しています
本当に、ごめんね、・・・・・ごめん

「犬だし、高齢だし、十分だったんです。ありがとうございます」
私は、みんなからの、励ましの言葉に、こう答えます
ただ本音を言うと、戯言として受け止めていただくしかないのですが
ジェシカは、犬ではありません・・・
ジェシカは、高齢でもありません
私の中では、ジェシカは、14歳半で亡くなった子供です
中学3年生の子供でした
これからは、1992年生まれの中学3年生を見ると
ジェシカを思い出すのでしょう
多分、こんなオカシな発言は通らない・・・
これは、私の、独り言です

世の中には、もっと苦しく辛い別れをしている人たちが大勢います
私の哀しみは、それに比べたら、ちっぽけなものなのに、
この哀しみを、温かく受け止め
共感して下さった方々が沢山いてくださった
ブログでも、直接のメールや電話でも、私は励まされ続けています
同じアパートの住人や、ドアマン一人一人が
涙ながらになぐさめてくれました
道でいつも会う、何度訂正しても、ジェシカをラッシーと呼ぶ、
駐車場の黒人のおじさんは、おいおいと声をあげ
「ラッシーラッシー、かわいそうに!」と泣いた
ジェシカに関わった人達がジェシカを思ってくれる気持ちを大切に
私は、何としても、次に向かわなくてはいけません

これからも時々、ジェシカの思い出話をさせてください
ジェシカのことは、まだまだ、おかしな話は
いっぱいあるのだから・・・

私は、ジェシカからもらった時間を大切に、前へ向かって歩きます
まだまだ、辛いけれど、とりあえず、足は出さなくてはいけない

ジェシカのことを、少しでも思ってくださったすべての方に、
心の底から、お礼申し上げます
ありがとうございました

jesica

愛犬 Jesicaの「思い出」 | 23:44 | comments(7) | trackbacks(0)

ゴンドラに ゆられ、ゆられて
painting

michiがNYで始めた、絵画
300ドルで買いたいと、見知らぬドクターから申し出があった「ベニスの絵」、
思い切れないと断ったら、もっと高い値段で交渉させてくれと、熱心に連絡がきていた
知らない家の応接間に、michiの絵が飾られるのも素敵なことと気持ちが動いたが、
忙しくて、はっきり返答できず、そのままになっていた
・・・・ 売らなくて、良かった ・・・・
花を運ぶゴンドラの上に、ジェシカが、ビギンと一緒に乗っている
前にちょっこり座って、こちらを振り返っているジェシカ・・・
今頃、天国のベニスで、大好きな風を感じ、気持ちよさそうに、揺られているのだろうか

ART & Exhibition | 22:53 | comments(5) | trackbacks(0)

ロックフェラーセンター 地下1階 郵便局
post office 2post office

michi、恥ずかしながら、小包を、NYの郵便局で出すのは、初めて・・
長い列に並んで、自分の順番を待つ
やっと、前のおばさんの番が来たのに、彼女は、michiに先を譲った
「だって、私は、あの端の局員がお気に入りだから、あの前があくまで、待つわ!
なんていっても、他の人達は、不親切だからね・・・・・どうぞ、お先に!」
お言葉に甘えて、michi、10個程ある窓口の、開いている前へ、小包を差し出した
案の定、ぶっきらぼうな黒人の女性係員は、小包を乱暴に受取る
「どこ、送んの?」          日本ですけど・・・
「何?」             何って・・・何ですか?
「だから、何、入ってんの?」  ブッキラボウは、面倒くさそうに聞く    
あの・・・日本から取り寄せた犬の薬、送り返そうと思って・・・
「なんで、送り返したりすんのよ!」 ブッキラボウは、一層、ぶっきらぼう!    
 えっとぉ・・・ 犬が・・・亡くなったから ・・・・
「 ・・・・・・・・・ 」
ブッキラボウは、急に、押し黙り、それまで、量りに、投げるように載せていた小包を、
そっと丁寧に両手で扱い、何も聞かなくなった

全ての処理をすませ、伝票を受取って、michi、出口に向かった
突然、後ろから、ブッキラボウが、まるで怒鳴るかのように、声かけた
「 あんたの犬は、幸せだったに違いないわよ! 元気出して! 」

ゆっくりと、長い階段を上がり、ロックフェラーセンターの広場へ出た時は、
それまで、必死に我慢していたけど、涙が溢れてしまったよ
ありがと

New York の お話 | 22:20 | comments(4) | trackbacks(0)

映画 「ブラック ダリア」
ブライアン・デ・パルマの最新作「ブラック ダリア」を 観た
複雑で、見ごたえは、ある
でも、前は好きだったデ・パルマの作品のはずだったけれど、
その入り組みすぎるストーリーと、猟奇的な映像は、もう、いただけない

Black Dahlia

michi、家にいると辛いので、外に出かけたが、
映画の選択を、ちょいと、間違ってしまったようだ・・・トホホ

in the audience 客席にて | 23:54 | comments(2) | trackbacks(1)

かなしみ って
発作みたいなものだな・・・
何とか、だいじょうぶそう・・・と思っていると、
突然、鉄砲水のように胸から溢れて、溢れ出て、
どうやっても、止めることができない

愛犬 Jesicaの「思い出」 | 23:50 | comments(7) | trackbacks(0)

ペット セメタリー
cemetary2cemetary


ハーツデールの、ペットセメタリーに、ジェシカを連れて行く
3年前の、11月も、ビギンのために、ここへ、やってきた
あの時は、雨が降っていたけれど、今日は、いいお天気
・・・・ 3年前の  DIARY  より ・・・・

昨日までは、魂が抜けたとはいえ、
その体を撫ぜ続けたり、鼻を触ったり、足の裏の匂いを嗅ぐことができたけれどな・・
こんなに、小さく、冷たい箱の中に入ってしまった
ビギンの、隣に、置いてあげる

jesica9/23

愛犬 Jesicaの「思い出」 | 23:03 | comments(5) | trackbacks(1)

ジェシカ
あたし、michiの愛犬、ジェシカです!
ジェシカ、ちょいと急だけど、お母さんのビギンのいるところに行くことにしたの
いつも、みんなが、ジェシカのこと、応援してくれたの、忘れない!
あんがと! サンキュー!
じゃあね ・・・・ バイバイ ・・・

michiより
NY時間の、9月21日、ジェシカは、旅立ちました
正直、ブログを更新することは辛く、動揺しています
でも、気にかけてくださった皆様に、今、お知らせしなければと思い、書いています
写真を載せるのも、躊躇したのですが、ジェシカが、本当にきれいな姿でしたので、
ごめんなさい・・・アップさせていただきました
ジェシカのこと、見守ってくださって、ココロからありがとうございました

jesica9/21

愛犬 Jesicaの「NY物語」 | 11:50 | comments(15) | trackbacks(0)

コーラスライン は かわらない
chorus line

プレヴュー中の、リバイバルされた話題のミュージカル「コーラスライン」を観劇
30年も前に、トニー賞をとった作品・・・30年も前だよ!
michiは、20年以上前に、劇団四季で観た覚えはあるけれど、中味は思い出せない
四季の「コーラスライン」は、様々な人種が出ている作品を、全て日本人が演じるという
根本的な問題があったし、当時の劇団四季のミュージカルは、発展途上だったからね・・
michiにとっては、マイケルダグラスが演出家を演じていた、
映画の「コーラスライン」が、全ての「コーラスライン」! だった
ビデオを買い、ラストの「ONE!」というナンバーを、繰り返し、見続けたものだ

やっぱ、すごい!
何がすごいって ・・・・・「歴史」だと思う
客観的に見たら、例えば、ホモセクシュアルの苦悩の告白なんて、時代に合わない
でも、そんなストーリーの古さなんて、観客には関係ない
なぜなら、観客のほとんどが、過去の自分の中にある、
自分だけの「コーラスライン」に会いに来ているのだから・・・
要所要所での拍手は、ストーリーの進行を、かなり遅らせるほど長く続き、
終演後、観客の顔は上気し、涙で潤み、それぞれが、お気に入りのナンバーを口ずさむ

「コーラスライン」の歴史は、「私」の歴史なのだ

michiも、他の観客のように、過去に会いに来たのかもしれないね
さて・・・お次は、もっと冷静に、「ミュージカル」として、観に行ってみようかな・・

in the audience 客席にて | 23:34 | comments(2) | trackbacks(0)