コスタリカの首都サンホセから、西に2時間走ったところに、
幻の鳥、ケツァールに遭遇できるスポットがあるという
本当は、午前中に出会う確率が高いとのことで、4時出発!と言われたけれど、
鳥には、あまり興味がなかったmichi、午後出発にかえてもらった
ナサケナイけれど、別に、会えなくてもいい・・・幻の鳥は、マボロシでいいもの
と、michi、思っていたからね
延々と、車を走らせ、ガタガタ道の先、標高2500メートルの、山の一軒家を訪れた
この近辺に、ケツァールが、現れるという
・・・ 直後 ・・・ あひゃ〜 ・・・ うわ! ケツァールが、飛んできたよ!
その飛び方は、正に、手塚漫画の、あのアニメーションのように、ゆるやか優雅!
「 あ、あそこですよ! あの木の陰! 」
ガイドさんが叫び、高性能の望遠鏡で、50メートル先の、その姿を覗かせてもらう
・・・ わぁ〜、目がクリクリでかわいい! あの漫画「火の鳥」の目と同じ! ・・・
michi、さっきまで、鳥ナンテ興味ナイヨなんて言っていたのに、ケツァールの虜!
やがて、一羽・・・一羽・・・増えて、何と、4匹ものケツァールが、大木の中に・・
「 午後からの出発で、こんなにケツァールが見られるなんて、そうそうないんですよ!」
ガイドさん、少し、自慢げ
michi、望遠鏡で見える、ケツァールの表情が、愛くるしくて、堪らず呼んでみた!
おいで ・・・ おいで、おいで、おいでおいで! ・・・・おいで〜〜〜!!!
な、なんと、一羽のケツァール ・・・ ヒュルリ〜と飛んで、やって来た!
michiのすぐ目の前の、止まり木に、ちょっこり、止まってmichiを見る!
「 う、うわぁ・・・め、めずらしい! ・・・こんな所まで来るなんて! 」
ガイドさん、慌てて、自分のカメラを取り出し、仕事忘れて、シャッターを押す
michiは、何だかもう、ケツァールがいとおしくて、その姿を肉眼でゆっくり見た
まるで、その瞳の温かさは、「火の鳥」の母性のようで、包まれている気さえする
ほんの少しの時間が経ち、4匹のケツァールは、長い尾をゆらゆら揺らしながら
鮮やかなグリーンの羽と、真っ赤な胸元を見せびらかすように飛んで、巣へ戻って行った
その美しさと、優雅さ、荘厳さは、正に、「火の鳥」・・・
michi、ぼーっとしていると、ガヤガヤ20人程のアメリカ人の団体が、到着した
「 ケツァールは、どこ? ケツァール! ケツァール ! 」
大騒ぎしていたけれど、もう、ケツァールは、二度と姿を現さない
ケツァールが、michiの呼ぶ声に反応して、会いにやって来てくれたこと
・・・ と、michiが勝手に思っている ・・・
ケツァールと目を合わせ、「心」の交流ができたこと
・・・ と、これも、michiが勝手に思い込んでいる ・・・
何だか、神様に感謝した
ブラボー! コスタリカ!