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ゴールデングローブ賞 ドラマ部門の作品賞に輝いた映画「バベル」
少なくなっていた上映館が再び増やされ、見逃していたニューヨーカーで満員の映画館!
う〜ん ・・・・ 難しいなぁ ・・・
映画が難しい ・・・ という意味ではない
映画の評価が、「 いい 」と「 悪い 」に別れるという意味で、難しい
アメリカ、モロッコ、メキシコ、東京という、4つの国を軸として、文化を操りながら、
次から次へと展開していくエピソードは、観るものを、飽きさせない
日常から、何かの弾みで、突然、非日常の事件に巻き込まれていく
その意味では、日本のエピソードは、大きな事件ではなく、内包された、精神の事件だ
この映画、時には、目を覆いたくなるようなシーンもあり、衝撃的な部分もある
グローブ賞の作品賞を獲得したからと言っても、評論家の意見は賛否両論だ
実際、映画館でも、途中退場する人も見かけられたし、
映画が終わった時は、感動して(多分・・)立てない人と、肩をすくめて、しらける人と、半々
michiは ・・・ どうなのか
「バベル」というタイトルは、神が人間の言葉をバラバラにしてしまった旧約聖書の意味
確かに、今や、言葉だけではなく、心さえもバラバラの現代社会
その「バベル」という題名を考えると、この映画の深い意味も、わかり得る
しかし監督が、作品を、自分の子供達に捧げたというエンドロールだが、どうだろ・・・
子供達に、戦争を抱え、退廃に向かう世界を、深く考えてほしいという意味なのだろうか
斜めにモノを見ているかもしれないが、監督の違う狙いを感じて、気持ち良くなかった
役者もいい、作品も力ある、飽きない、考えさせる
これだけ、素晴らしい星印を、いっぱい付ける事ができるのに、
michiは、もう一度観たいとは、あまり思えない作品だった
・・・ 不思議だけど ・・・