最前列 の 汗
ballet

水曜日に観たロシア・サンクトペテルスブルグの 「エイフマンバレエ」に感動し、
チケットボックスに走って、最終日のチケットを取った
この日の演目は「 アンナカレーニナ 」
水曜日の「 ロシアン ハムレット 」の方が、演出的には優れていたが、
この日は、何と、ラッキーなことに、最前列の席!
バレリーナの、激しい息遣い、筋肉の動きを、つぶさに、見ることができる
言うまでもなく、優雅なダンスの奥の、研ぎ澄まされた鍛錬!
こちらの顔に降りかかってきそうな「 美しい汗 」に、またしても、溜め息が出た

in the audience 客席にて | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0)

出演者も お客様も みーんな 音響さん
5月10日の朗読会の会場を、事前に確認するため、日本クラブを訪れる
当日、ピアノ伴奏をしてくれる針山真実さんとの打ち合わせも兼ねる
4/18のブログフフフ ・・・ ピアニストは バレリーナ 」より
会場を使わせてもらえるのは、この日しかなく、この後は、何と、当日!
ギリシャ神話以外の、朗読する素材すら、まだ揃っていないが、
ピアノの音と、michiの声を、事前に、一度は合わせておかなくてはいけない

会場は、普段は、絵画などを展示する「 ギャラリー 」になっている
と、いうことは、芝居に近い「 朗読 」の演出は、実は、この会場では難しい
照明は、壁に沿ったものしかなく、効果的に使うことができない
仕方ない ・・・ 「 明かり 」は、あきらめよう
でも、せめて、「 音 」だけは、何とかしたい
CDの「 ギリシャ神話 」を流し、途中から、声が生に変わっていく演出はどうだろう
michiの、わがままな要望にこたえて、
日本クラブのレストランの方や、担当者が、重いCDラジカセを運んでくれた
しかし、ここで、michi、大変なことに気が付いた!
わ〜! 何と、当日、裏で動いてくれるスタッフが、一人もいなかった!
日本クラブの担当者は一人、しかも、彼女は、受付をしなければいけないから、
CDやマイクの音響操作をすることは、不可能 ・・・・ どうしよう!! ・・・・
仕方ない ・・・ michiが自分自身で、ラジカセを動かすしかないか・・・・
「 あ、私、やりますよ・・・CDの音を小さくしてからピアノ弾けばいいから・・」
ピアニストの真実さんが、声を上げた
・・・ ありがたい ・・・
michiと真実さんの二人、表の出演者は、同時に、裏のスタッフでもある

今度は、michiの朗読の声に、自由に、真実さんのピアノを合わせて弾いてもらう
事前に、曲も、雰囲気も、何一つ、打ち合わせをしていないというのに、
michiのイメージ通りの伴奏が、出過ぎず、引っ込み過ぎず、奏でられる
いいぞいいぞ! ・・・・ よ〜し! 演奏は、真美さんに、まかせてみよう!

「 朗読会 」 リハーサルをすることが出来ず、後は、本番一発勝負!
当日、朗読会にいらっしゃる方、もし、音が聞こえにくいとか、大きいとかあったら、
ぜひ、その場でお知らせくださいね
あるいは、前にチョイト進み出て、音量を調整していただいてもOK!
ちょっと、ハラハラドキドキの、「朗読会」になりそう・・・
でも、さ! 気を取り直して ・・・・ どうぞ、お楽しみに!!!

ニューヨーク朗読会 | 22:28 | comments(2) | trackbacks(0)

百万回の キッス
subway baby

地下鉄の中、生後2ヶ月の赤ちゃんを抱いた、若いお母さん
大きな荷物を入れたカートを引きずっていたけれど、NYだったらだいじょうぶだね
必ず、誰かが、階段の昇り降りの時には、頼もしく、抱えてくれるからサ

まだ、michiが、NYに来て間もない頃に、地下鉄で出会った若いお母さんは、
何かに、イライラとして、周りの皆が、ハラハラしたっけ・・・
( NY便り「 マンハッタン地下鉄物語 」の巻より 
でも、このお母さんは、若いけれど、ゆったり、ふんわり、ニコニコ
赤ちゃんの顔や、オテテや、アンヨに、何度も何度も、キスをする
今にも、赤ちゃんが食べられてしまいそうだ
・・・ や〜ん、ふやけちゃうよ、赤ちゃん! ・・・
そのキスする姿を、地下鉄の中、乗客みんなが、ふわふわ笑って見守り、あったかい
まるで、自分が、キスをされているかのよう
・・・・・・ にこにこ にこにこ にこにこ ・・・・・・
ふやけてしまったのは、どうも、赤ちゃんじゃなくて、michiの方かもしれない

New York の お話 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0)

ス・ゲ・エ ・・・ バ・レ・エ
Eifman Ballet2

NYシティセンターで、ロシア・サンクトペテルスブルグの エイフマンバレエを観る
クラシックバレエの技術で、演出家エイフマン氏の、前衛的な振り付けの作品で有名だ
13日が初日で、「赤いジゼル」「かもめ」「アンナカレーニナ」などの作品を公演中
この日の演目は、「 ロシアン ハムレット 」
客席には、空席も目立ち、期待せずに、幕が上がるのを、待った

途中、何度も、思わず「 すごい! 」と、呟いてしまった
まるで、シルクドソレイユのようなアクロバティックなからだの使い方に、
シェイクスピア悲劇の情念の魂を吹き込み、正に「 バレエ演劇 」といった舞台
現在60歳の演出家のエイフマンが、1977年に設立した、このバレエ団は、
ソ連の圧政の中でも、闘い続けて、ロシア政権になり、海外遠征もできるようになった
その長い「 闘い 」が、バレエそのものから、ダンサー達の筋肉や表情から発散され、
見事に、観客の心を鷲掴みにしていく
途中、何度も「ブラボー!!」の歓声が、客席のあちらこちらから、沸きあがった

29日の日曜日が、最終日
この様子だと、チケットは完売されていないだろう・・もう一度、観に行ってみようか

Eifman Ballet

in the audience 客席にて | 22:26 | comments(0) | trackbacks(1)

ロープーウェイのこちらは さくらの島
cherry blossoms2

マンハッタンから、メトロカードを使い、たった2ドルで、ロープーウェイに乗って、
桜並木の ルーズベルト島へ、渡った
ちょうど、満開に近い、見ごろの桜だが、今週いっぱいは、十分楽しめそうだ

cherry blossoms

桜の幹から、直接、桜の花が、咲いている
その姿が、ちんまり愛らしくて、愛犬ジェシカを思い出した
2年前の4月20日に、ジェシカと一緒に、このルーズベルト島にお花見に来たっけ
( NY便り 「NYで お花見をする」の巻より 
その時の桜は、もう満開のピークを超えて、強い風に、花吹雪が舞っていた
桜の花びらをピタピタと鼻先につけながら、ジェシカは、くるくる走り回る
「 ジェシカちゃん! 」と、突然、声をかけたら、
「 なあに? 」と、ジェシカが、ピタリと立ち止まって、michiを見上げた
あの時のジェシカと、幹から顔をのぞかせる桜は、ちょっと、似ている

cherry blossoms jesica

愛犬 Jesicaの「思い出」 | 23:53 | comments(1) | trackbacks(0)

春から いっぺんに ・・・
central park4/23

最高気温 30℃
夏! ・・・・・・・ か ?

セントラルパーク | 12:06 | comments(0) | trackbacks(0)

プレミア手づくり 朗読会チラシ
brochure

5月10日の、日本クラブの朗読会、チラシは特別に用意されていない
もう、なくてもいいかな・・・と思っていたmichi、
でも、チラシを欲しいという方もいて、どうしようかと思っていたら
サポーターのTOSHIEが、「私で良かったら」と
急遽、デザインを考案しようと、申し出てくれた

NYでは駐在妻のTOSHIEだが、日本ではグラフィックデザイナーとして、活躍
現在は、ゆっくりと、陶芸などの趣味で、充実した毎日を送っている
「 だから、チラシのデザインなんて、6年ぶり・・・ちょっと、不安ですけれど 」
・・・ と、遠慮がちに、言っていたのだけれど ・・・
1日も経たずに、すぐ出来上がってきたデザインを見て、michi、驚いた
何の注文もつけていないのに、実に、朗読会の雰囲気を伝える、いいチラシなのだ
michi自身は、自分の顔のスペースが多くて、ちょっぴり恥ずかしいけれど、
文句のつけようなく、いいセンスだと思った
6年間、仕事を休んでいたからこそ、TOSHIEの中で、フツフツと発酵が始まった
そして、NYの街と空気が、アートのタネを、じっくりと、熟成させているんだろう

このチラシの画像を、皆が、それぞれの家でプリントアウトし、配ってくれるという
NYにお住まいの皆様、もし、このチラシを手に入れることができたら、
もう、これはこれは、プレミアものの、チラシです!

ニューヨーク朗読会 | 10:04 | comments(0) | trackbacks(0)

やっと 桜の ボタニックガーデン
最高気温が、25度を超え、やっと、ようやく、ついに、NYにも、春が来た
「 ファイナリー!!! 」と、ニューヨーカー達は、口をそろえ、笑う

botanic garden3

去年の春、お花見に行った、ブルックリンのボタニックガーデンに出かけた
しかし、去年訪れたのは、「桜祭り」開催中
今年は、予定されている「桜祭り」の1週間も前を、選んだ
桜祭りの時には、日本的なイベントも多く企画され、いかにも、お花見なのだが、
すでに、散ってしまった桜も多くあったことから、今年は、早めに出かけたのだ

確かに、「桜祭り」が行われる「桜並木広場」の桜は、つぼみが、まだ固い
しかし、日本庭園の桜は満開、池に姿を映し、一瞬、ここは、日本かと、錯覚する
雲ひとつなく、真っ青な空、漆黒の枝ぶり、風にゆれる淡いさくら色
日本人の、「 侘び、寂び 」のこころに通じる美しさが、そこにはある

botanic garden2

何よりも嬉しいのは、この植物園を訪れているニューヨーカー達が、
桜にため息をつき、池の金魚の愛らしさに、感嘆していること
・・・ ねえねえ、知ってる? ・・・ 
・・・ この「 ほんのりやさしい美しさ 」は、日本なんだよ! ・・・
と、耳元で、ちょいと、教えてあげたかった

ブルックリン ボタニックガーデンの桜祭りは、28日(土)29日(日)
また、公式サイトでは、桜の開花状況も、チェックできる

botanic garden

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New York の お話 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0)

日本風 韓国の 喫茶店
korean cofe

32丁目、ブロードウェイと5番街の間の「 韓国街 」
金曜の夜にもなると、人があふれる、コリアンカフェがある
お茶や、ケーキなどを出す、いわゆる「 喫茶店 」だ
確かに、韓国人の経営で、韓国風の朝鮮人参茶もあるけれど、
どう見たって、雰囲気は、日本風
ゆったりした椅子は、少し、喫茶室ルノアールを思い出す
食事をした後、皆、おしゃべりの続きをしたくて、このカフェに入る
マンハッタンの中、犬も歩けば、スターバックスにあたる程、「 スタバ 」だらけ
こんな、日本風「 喫茶店 」が増えてくれると、
もっと、ニューヨーカー達も、和めるだろうにな

New York の お話 | 13:13 | comments(0) | trackbacks(0)

一日だけの 美大生
MET2

1年近く通った絵画の学校「 Art Student League 」に、通わなくなって1年以上経った
地下鉄の中で、画家の、ロバート・セネデラ先生に偶然再会し、
「 また通います 」と約束したのに、いまだ、果たせていない
 1/17のブログ 「 偶然の再開 」 )
そんなmichiを見かねて、友人が、美術のクラスに一日参加してはと誘ってくれた
ニュースクール大学の、ドローイング(素描)クラスだ
しかも、そのクラス、MET(メトロポリタン美術館)の中で、色々な作品を素描して学ぶ
michi、思い切って、朝から、アッパーイーストのMETに出かけた

この日は、偶然にも、日本美術コーナーの作品を、パステルで描く授業だった
12,3人のクラスに潜り込んだmichiを、生徒の友人だという理由だけで
女性教師のマグリット先生は、「ようこそ!」と、温かく迎えてくれた
こういうフランクで、太っ腹なところは、いかにも、アメリカらしい
日本美術コーナーの奥、目の前に、尾形光琳の屏風「 八橋図 」が、広がった
よし、ここだ!
michi、日本人として懐かしい気持ちで、光琳の屏風の前に陣取る
でも、パステルなんて、小学校の時以来だから、さっぱり使い方がわからない
そんなmichiに、色の混ぜ方、消し方など、先生は丁寧に教えてくれた

・・・・・ あっという間の、時間 ・・・・・
今から300年も昔に描かれた、尾形光琳の屏風、色も褪せず、金色に光り輝き
日本から遠く離れた、ニューヨークのメトロポリタン美術館に、神々しく鎮座する
その前に座り込み、光琳の屏風を、日本からやって来たmichiが、描き続ける
扱いにくいパステルの粉で、手も洋服も、色の付いた粉の埃でまみれてしまうけど、
そんなこと、気になんて、なりゃしない
スケッチブックにしがみついているmichiに向かって、光琳の屏風が、
「よぉく、来てくれた」と囁いているような、やさしい「風」が吹いた気がした

・・・ あ ・・・ という間の ・・・ 3時間 ・・・
マグリット先生が、最終クラスの来週も「いらっしゃい!」と声をかけてくださった
行ってみようかな ・・・ 一日だけの、美大生
michi、アートの風を満杯に吸い込んで、METの帰り道、闊歩して帰った

MET

ART & Exhibition | 21:47 | comments(1) | trackbacks(0)