パンフレットより
お友達のご夫妻に招待され、NYシティバレエの特別企画を観劇
この日の売り上げは、ダンサー達への慈善資金となる
ご夫妻は、普段から、NYシティバレエを、温かく、応援し、
そのために、バレエが上演されるリンカーンセンターの
真向かいのアパートに住むほど、バレエを、心底、愛している
この日の演目は、ダンサー達で企画し、演出した一日限りの公演
オムニバス形式の演目は、全て、バレエダンサー達の喜びが溢れ、
若い力にみなぎっていた
しかも、会場の雰囲気も、いつもとは違う
「 がんばって! 」という、バレエ愛好家達の懐深い拍手は、
割れんばかりで、会場が一体となり、熱気に包まれた
休憩時間に、ちょっと、「 変なおじさん 」を見つけた
その奇妙奇天烈な格好に、正直、度肝を抜かれたけれど
思い切って、「 お写真、撮って、いいですか? 」と、聞いた
二人の大きなおじさん、振り返る ・・・ ドキドキ
「 もちろん、OKよ〜! 」
キティちゃんの傘や、バッグが、目に眩しいよ
そこへ、知的で、固そうな一人の御夫人が、意を決したように
つかつかと、二人のおじさんの元へ、やって来た
「 言おうか、どうしようか、迷っていたのですが・・・」
う? 何か、おじさん達、文句でもつけられるのかしら
シティバレエの神聖な会場で、何と、フトドキな格好を!
と、クレームでも、つけられるのだろうかしら・・・
「 あなた方、なんて、素晴らしいコスチュームなの!
自分の思いを、そのまま表現していることを、私は尊敬するわ」
ニューヨークの文化への「 フトコロ 」は、本当に、深い
そう感じた一日だった