2009.09.30 Wednesday
不条理な、エンターテインメント
ナイロン100℃の「 世田谷カフカ 」を観た
ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出
カフカの未完作「審判」「城」「失踪者」の3作品がベースだ
現在と過去、芝居と現実、海外と世田谷と場所も錯綜する
カフカの小説自体、捩じれ曲がって難解だから、
舞台の上も、難解と言えば、難解だし、
上演時間も、15分休憩を入れて3時間だから、少し長い気がする
しかし、なんだか、スルスルと、理解出来る気がするのだ
ひとつひとつのシーンが、実に良く練られていて
観客は、驚きや発見で、飽きることなく、引きずり込まれてしまう
前半のダンスを含んだ映像シーンも、
もう、そこだけで、優秀なパフォーマンスとして成立する位だ
不条理な言葉のセリフや展開を、頭をフル活動して考えながら、観る
でも、だいたい、この世界は不条理だもの、と納得する
同時に、わかりにくかった「カフカ」も、身近になる気がしてくる
一言で言うなら、
「 ホントに、すっごく、おもしろい芝居 」
演劇の醍醐味を、堪能させてもらった
12日まで、下北沢本多劇場で上演