2013.01.28 Monday
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
(C)2012 Twentieth Century Fox
映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観た
本来、3Dは、あまり好きではないけれど
海の映像などを楽しめるよう、敢えて3Dの回を選んだ
すぐに、あぁ、3Dにして良かったと思えるシーン
動物園の動物達が次々に現れる映像が続いた
本当に動物園を訪れたようで、目の前に動物を感じ
嬉しくて微笑んでしまった
全編、美しい映像や、迫力のある動きが満載で
3Dの良さを、あらためて満喫出来たと思う
とは言え
ストーリーは、所謂、ハリウッド的作りをしていない
なかなか漂流シーンに突入しないし
最終のエピソードも、蛇足にさえ思えるから
もっとシンプルな作りを好む人もいるだろう
でも、私にとっては、心に残る奥深い作品だった
最後に主人公が語った言葉で
人生は、失って行くものと言うセリフには
ハッとさせられた
人生とは、何かを得て行くものではないのだ
・・・失って行くものなのか・・・
そうなのかもしれない
そして、映画の帰り道、もう一つ、ハッとしたこと
二つのストーリーを主人公が語るのだが
映画を見ている最中の私は
このトラと漂流した話が事実だと、当然の如く思った
しかし
実は、もう一つのストーリーが真実ではなかったのか
もし、そうだとしたら・・・
観終わった後
色々と映画の内容に想いを馳せることが出来るのは、
何と、贅沢なことだろう
これら全て、監督の狙いなのだろう
さすが、アン・リーだ
ひとつだけ困ったことは
タイガーは、恐ろしいケダモノなのだ、と
擦り込むように裏付けがされているのに
どうしても
冒頭から、かわいらしく思えてしまったこと
多分、家に犬や猫がいる人は、皆、同じじゃないかしら
ま、動物好きには、たまらない映画でもあるってこと
でも
それだけじゃ、終わらないけれどね