クイアバの 涙
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本当に長い空路だった
家を出てから、アブダビでの乗り換えも入れて、
サンパウロのホテルに着くまで
40時間くらいかかったと思う
その上、翌日、3時間の飛行時間を経て、クイアバの町へ
狭い座席は、本当に、苦しかった
でも応援したかったから、そんなこと、へでもない

ご褒美は、あった
私達が到着した直後に、日本代表もクイアバの空港に到着
代表のバスに向かって、「がんばれ〜」と叫んだ
相手は、真っ黒な窓ガラスだから、
こちらの様子を見ているのか、いないのか
また宿泊しているホテルも近く、
ホテルの前で、「だいじょうぶ、だいじょうぶ、勝つ!」
と、手を合わせて、念じた
もちろん、選手の姿など、どこにも見えないけれど

いよいよ決戦の日
炎天下の中、バスを降り、スタジアムまで向かう
道で会うコロンビア人は、陽気
うるさいほど、しつこく、記念写真をせがむ
決勝トーナメント進出が決まっているから陽気なのか
本来の性格がそうなのか
次々につかまり、なかなか、前に進まない

ようやく着いたスタジアム
セキュリティで
なぜだか、持っているボールペン全てと
日焼け止めと、ムヒを取り上げられた
ボールペンで、誰かを刺し殺すとでも言うの?

それにしても、ブラジルに来て
一度も、怖い思いをしなかった
みんな、親切で、明るくて
転んで傷を作り、薬屋を探していると
わざわざ、歩いて案内してくれたり
スーパーで、ウロウロしていると
何を探しているの?と、一緒に探してくれたり
嫌な思いなんて、なかった
嫌だったのは、ボールペンを没収されたこと位かな
それは、私が運が良かっただけなのか
あるいは、過剰な報道がなされていたからなのか
ブラジルの人達は、素晴らしい優しさに溢れていたと思う

さて、対コロンビア戦
私の席は、カテゴリー1にもかかわらず、
天井にほど近い、ピッチからは、遠い遠い席
でも、選手達の動きは、良くわかる
しかしながら、周りは、完全アウェイ
コロンビア人で、真っ黄色
何人か見つけたブラジル人には、日本のグッズを渡して
日本を応援してもらえるよう頼んだけど
多勢に無勢
コロンビアの応援歌が延々と歌われ
どんなに、こちらが声援を送っても、消えてしまう
しかも彼等は、試合なんて見ていない
応援して騒ぐのが、楽しそうなのだ
ある意味
渋谷スクランブル交差点でハイタッチして騒ぐ彼等に
ちょっと似ていると思った
本当に、無邪気なのだ

PKが決まった時
コロンビアが、点を入れた時
追加点を、入れた時
伝説のゴールキーパーが出場した時
そして
コロンビアの勝利が決まった時
彼等は、狂喜乱舞し、大音響で歌い上げた

まるで、渋谷スクランブル交差点の真ん中に取り残された私
周りは、みんな、コロンビア人
踊り歌い喜ぶコロンビア人、みたいな感じ
試合終了の笛がなった後、耳を劈くような、嬌声
彼等は、幼い子供のように、こちらの顔を覗き込んで
喜びを、ヒラヒラ見せびらかした
顔を背け、遠くピッチを見下ろすと
選手がガックリと肩を落としている

・・・泣いてる ・・・

あんなに遠いから、わかるはずもないのに
選手達の泣き声が、聞こえた気がした
その途端、自分でも驚く程大きな声で
私も、泣き出してしまったのだ
嗚咽だ
きっと、寝ていないし、体が疲れているからだろう
炎天下の下を、長く歩いて、体が変になっているのだ
その上、自分の声が聞こえない程の驚喜の声で
体が、変な化学反応をしているに違いない
と、自分で、自分に言い訳してみるけど
涙は、バラバラ、バラバラ、止まらない
う、う、と、嗚咽する声が出る

たかが、サッカーで、泣くとは思わなかった
10代や20代じゃないのにね
でも、4年前、色々大変なことがあり
元気になる為に、のめり込んで来たサッカー
その区切りが、こんな形で付いてしまったことが
たまらなかったのだと思う
そして
間違いなく、選手は、これ以上だ

帰りも、目眩がするほど、長い時間を使って帰って来た
クイアバからサンパウロの飛行機は
偶然、ブラジル代表のチャーター便に乗ることが出来た
外側が、かわいらしい顔が描かれていた
これも、神様からのご褒美なのかな

色んな人が、色んなことを言う
でも、私は、「ありがとう」しかない
遠くブラジルまで行って良かった
確かに、現地に行くと、ショックは倍増になってしまうけど
でも、何か大きな宝を、体に埋め込むことが出来た気がする

日本代表のみんなも
ザッケローニ監督も
スタッフの皆様も
ゆっくり休みましょう
あの、無邪気な、でも地獄のピッチから
少し、快復しなければ、次へは進めないかもしれないね

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サッカー | 17:21 | comments(7) | trackbacks(0)

クイアバの軌跡


クイアバの奇跡は、なかった、ね

ブラジル、クイアバにて・・・

サッカー | 09:00 | comments(1) | trackbacks(0)

ブラジル、クイアバの、奇跡
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本当は、行くつもりなんて、なかった

ある日、ふと、思いつき、
日本代表の、サッカー観戦ツアーについて
調べたり、旅行会社に電話したりしてみたら
ほとんどが、完売状態の中、
対コロンビア戦弾丸ツアーに、
わずかに残席がある所があった
しかも、申し込みの締め切りは、その日

とりあえず、慌てて、申し込み、
あちらこちらに、確認し、調整し、お願いし
何とか、ブラジル行きまで、漕ぎ着けた

自力で調達しなければいけない観戦チケットは、
Facebookで知り合ったNYの方から譲ってもらい
名義変更も済ませ、送ってもらった
ほとんど予約でいっぱいだった黄熱病の予防注射も
出来る機関を探し出し、注射してもらえた
ビザの交付も、ギリギリ、間に合った

対コロンビア観戦ツアー参加を決めた時
自分が行く頃には、
日本代表のグループリーグ突破が決まっていて
悠々と、ブラジルに乗り込むことになるだろうと
心のどこかで、楽観していたような気がする

甘かった

わずかだけど、グループリーグ突破の可能性は、ある
コロンビア戦で、勝てば、2点以上入れて勝てば
決勝トーナメントに行けるはず

地球の反対側、ブラジル、サンパウロまで
狭いシートに身を縮ませ、30時間の空の旅
そこで一泊した後
決戦の地、クイアバへは、また、空の移動だ

この応援旅行、ふとした思いつきで決めるなんて
自分でも信じられないくらい突拍子で笑えるけど
幸せ

死にものぐるいで、応援します
「 クイアバの奇跡 」を、目撃するために
では、行ってきます!

サッカー | 00:41 | comments(2) | trackbacks(0)

映画「いつかの、玄関たちと、」予告編
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昨年秋、撮影した映画「いつかの、玄関たちと、」 

予告編が解禁されました
本当に映像が美しく
新しい家族を描いた映画です
ほんの触りの、ほんの少しだけ、予告編で、お楽しみください

10月18日公開です!

収録・撮影 | 00:31 | comments(1) | trackbacks(0)

夢の世界 子供にかえる、オーヴォ
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公式HPより

母kazukoさん、「映画が見た〜い」と言い出した
映画か・・・う〜ん
映画については、途中、何度もトイレに往復したり
思いっきり大きな声で問いかけたり、
眠ってイビキをかいてしまったりして
静かな空間で、他の観客に迷惑をかけてしまうこと度々で
すでに、映画館に行くことは、諦めている

・・・ならば・・・
シルク・ドゥ・ソレイユでは、どうだろう
大きな空間だし大音響だから
迷惑をかける率が低いのでは・・・

東京では、29日閉幕と迫った「オーヴォ」に出かけた

かわいらしい虫の世界に
異次元の身体能力の技が、次々に披露されて行く
すごいね〜!と、kazukoさんに声かけたら
体の柔らかいことが自慢のkazukoさんは、
「あれなら、私でも、出来る!」
へえ、出来るんだ、ハハハ!
次に、まるで軟体動物になったような凄ワザの演技には
さすがに、これは、出来ないね〜、と言ったら
kazukoさん、「うん」と、素直に頷いた
そりゃそうよね
それから、ずいぶん時間がたって、
忘れた頃に、kazukoさん、振り向いて、こう宣うた
「ちょっと練習すれば、あれ、私も、出来る」

生来、勝ち気な性格のkazukoさん
そう思ってくれること、強気な発言に
おかしくて大笑いしながらも、
しみじみと、嬉しい思いになった

お隣の車椅子のお年寄りも、事前に娘達に
「パパ、本番では、大きな声出しちゃだめよ!」
と、諌められていたのに
本番中は、ずっと「わ〜!」とか「すご〜い!」とか
思いっきり大きな歓声をあげ、
不自由な手で、必死に拍手してらした

まだ歩けなさそうな子供から
もう歩けなくなってしまったお年寄りまで
寛容に受け入れ、夢を与えてくれる「オーヴォ」
全ての出演者、スタッフに、頭が下がる
感謝

東京の後は、大阪、名古屋、福岡、仙台で公演される

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母 Kazukoさん | 10:29 | comments(2) | trackbacks(0)

一人一人のW杯 おばあちゃんのW杯
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実は、毎日寝不足だ
W杯のサッカーを観戦していると
国内時差ボケに、なる

昨日は、ミッドタウンにある、
普段は、音楽LIVEをするビルボードの
パブリックビューイングに、意気揚々と出かけた

日本 対 コートジボアール戦

敗戦後、ぼーっとしながら、外へ出た
真夏のような日差し
ギラギラまぶしく、暑い
外苑東通りを、重い足を引きずりながら、歩き出した
道には、同じように、青いユニフォームを着た人達が
がっくりと肩を落としているのが、多く見られた

そうだよね・・・ホント、がっくりだよね

ふと、
あの、おばあちゃまは、どうしているんだろ
と、思い出した

5/27に行われた、サッカー壮行試合キプロス戦
試合の途中で、控えの選手がアップを始めた時、
よろよろと、杖をつきながら、一人のおばあちゃまが
最前列へ、降りて来た
どう見ても、80歳前後の年齢でいらっしゃる
周りが、真っ最中の試合に集中している中
大きな声で、応援しだした
「マコちゃん、マコちゃん、がんばれ〜、がんばれ〜!」
マコちゃんって、誰?と思ったが
長谷部選手のことらしい
すぐ目の前でアップしている長谷部選手の耳に届く距離
でも、さすがに、長谷部選手は反応せず
黙々と、アップを続けていた
それにも関わらず、彼女は、杖を振り回しながら応援する
周りの人が、迷惑そうにするのを見かね、
家族の方が、制止して、ご自分の席に戻られたが
本当に、必死の形相で、少女のように応援していらした
きっと、あばあちゃまの、生き甲斐なのだろう

こういうふうに、必死に応援する人達が
全国に、何百万、何千万といる

この4年間、選手達は、身も、心も、削りながら
努力し続け、必死に頑張って来た
だから、ブラジルの地に、今、立てたのだ
そして
その彼等を、いつも応援して来た私達
子供から、お年寄りまで
色んな職業の人達も
彼等を追い続けたメディアの人達にとっても集大成

一人一人に、一つ一つの、ワールドカップがある

何とか、私達に、夢を与え続けてくれた彼等を
勝たせてあげたい
だって、勝てるサッカーを積み上げて来たはず
ギリシャ戦、コロンビア戦
たった、後2戦だけで、終わらせたくない
たった、後2戦で、ザッケローニと別れたくない

後2戦、いや、その後も闘うはずの試合、
魂込めて、応援します!

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サッカー | 11:41 | comments(2) | trackbacks(0)

リーディングライブ
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黒鯛プロデュース リーディングライブ
場所は、大塚駅近くの、小さなライブハウス

「観劇した」と言うよりは、
「朗読を聴いた」と言った方がいいかもしれない
でも、素晴らしいバイオリンと、ピアノの演奏を織り込み
二人の出演者だけなので
上質なラジオドラマを、「観ている」感覚だった

この1.2月に、青山マンダラで「今宵、月は瑠璃色の」
と、題して、リーディングライブをした私達
共演の、宮城純子さんと、田中広子さんと伺ったのだが
皆の、同じ感想は
「リーディングライブって、こんなに贅沢だったの」
って、再認識したこと
舞台の上に立っていると、必死でわからなかったけれど
音楽と、朗読のコラボレーションは
ドリンクも、飲んでいるせいなのか
空間と音と、声の芝居に、酔いしれる感じがあるのだ

黒鯛プロデュースの作品は
「今宵、月は瑠璃色の」より、シンプルだったけれど
大人の空間は、満たしてもらえて
大雨の中、行って良かったと思えた 

リーディングライブって、いいな

in the audience 客席にて | 14:03 | comments(2) | trackbacks(0)

気持ちアゲアゲで、収録
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ちょっと、まだ、お知らせ出来ないのですが
あるバラエティ番組の収録
何が、「アゲアゲ」なのかって言いますと・・・

この時期、何と言っても、サッカーで、アゲアゲでしょ!
指の先は、サッカーW杯をモチーフにしたネイル
ホラ、見て!
左手の薬指は、日本サッカー協会の八咫烏
わかります?
番組内でも、私の指先も紹介していただきました

また、この日、私の所属事務所に入った新入社員と対面
直接の担当ではないものの
個性的な風貌で26歳と若いけど、どっしり落ち着いている
良〜く、話を聞いてみたら
子供の頃から学生時代まで
サッカーのゴールキーパーをしていたとのこと
やっぱり、そうなのね
よし! 頼れるぞ!

なんだか、気持ちが、アゲアゲになる収録でした
番組については
情報公開になりましたら、お知らせしますね

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左からマネージャー遠城さん、スタイリスト石橋さん、新人の桜井君

収録・撮影 | 13:50 | comments(1) | trackbacks(0)