今日は、本当に、本当に、大変だった
真夜中の2時に、夫からバトンタッチして
セリーナちゃんの授乳担当になった頃
セリーナちゃんが、サークルの中で
クンクンと泣き出した
夜泣きか・・・
寝不足朦朧とした頭に、響く声
寂しいから鳴くのかな
ネットで調べても
生後2ヶ月の子犬の、夜泣きの対処法はあっても
生後10日新生児の、夜泣きの記述は、ない
困った
お腹が空いているのかもしれない
時間を繰り上げて
4時半に、授乳
お腹いっぱい、ミルクは、飲む
安心して、サークルの中のベッドで寝かせる
でも、また鳴き出した
今度は、クンクンどころじゃない
キャアキャア、きゃんきゃん
さすがに、これは、おかしい
病院へ電話し、駆け込んだ
「 何でしょうね・・・」
早朝から呼び出された先生の前でも
甲高い、キャンキャンと言う鳴き声が響く
体も震わし、息が荒い、舌を出している
今にも、息が止まりそうな・・・
やめて!
死なないで!
お願い!
生きて!
ふと気づいた
鳴くのは、少しインターバルがあり
1分程、静かになって
その後また、鳴き出す
そう言えば、あの時の、腸の動きに似ているような
「 先生、ひどい便秘の時って、お腹痛いですよね 」
「 ごめんなさい、私、便秘しないんですよ・・・」
女医の先生なのに、羨ましいことだ
「 とにかく、中で、診てきます 」
セリーナちゃんを、大切そうに抱えて
先生は、診察室の奥に、消えた
悲鳴のように激しい動物の声が
奥から聞こえた
それが、入院している猫や犬の鳴き声なのか
はたまた、セリーナの声なのか
さっぱり、わからなかった
しばらくして、先生が現れた
「 いや〜、それはそれは固いウンチが出ました !」
ほ〜ら!
先生が見せてくださったのは、
品のいい色の、正に、かりんとうのようなモノ
「 これが邪魔していたんですね
それにしても、ウンチを出す時
すっごい悲鳴をあげましたよ、この子
子犬で、あんな激しい声をあげたの
私、初めて見ました! 」
やっぱり、あの声は、セリーナだったんだ
少し、大げさな気もするけれど
生まれたての赤ちゃんにとっては
びっくりするような痛さだったんだろう
家に帰り、落ち着いたセリーナちゃん
ちょうど、その数時間前に
ふざけて、炭坑節を歌って動画なんか撮影したから
いけなかったのかな
いやいや
これからも
楽しいビデオを撮ろうよ
だから
わめいてもいいから
叫んでもいいから
生き抜いて!