「夏の夜の夢」
左端が加藤拓也さん、右端が大村波彦さん
終演後の、波ちゃんと、大人になった拓也君
そう言えば
私、結構、芝居とか観劇しているけれど
最近は、ブログにアップすることなく
終わってしまっていた
でも今日は
2つの優秀な作品をご紹介したい
「博士の愛した数式」と「男が死ぬ日」
どちらも初日の舞台
実は、他のスケジュールが入っていたけど
無理くり時間を作って昼と夜、劇場に足を運んだ
無理して、観劇して良かった
まずは、お昼に初日を迎えた「博士の愛した数式」
主演の博士役、大村波彦さん
作・演出の、加藤拓也さんは
2012年の7月に出演した「夏の夜の夢」で
共演した仲間だ
大村さん・・・波ちゃんは
枯れて見える風貌と、淡々とした芝居が
優しくて、でも記憶を失くしてしまうと言う、
常人でない博士にぴったり
若い頃は、超モテ男だった波ちゃん
その色気は今でも健在だろうけど
枯れさ加減が、輝いて見えた
これからの、役者としての波ちゃんが、楽しみ
そして拓也君
「夏の夜の夢」の頃は、たったの17歳で、最年少
従者の役柄で
演出の遠藤理史さんも、可愛く思っていらしたのだろう
何度も厳しい口調で、拓也君を演出してらしたけど
その度にしっかり受け止める、
肝っ玉の太い「男の子」だった
その彼が、映画にもなった有名な小説を
舞台化して脚本を書き、演出もした
工夫もされている演出は、若く新しいけど
奇をてらってないし、
大人の私の胸にも、ズンと響く
「拓也君、いくつになったの?」と聞いたら
「もう21になりました!」
きゃ〜、まだ21歳
彼の将来、どんな作品を生み出してくれるのだろう
未来が、限りなく広がっている
そして夜、初日を迎えたのが
テネシーウィリアムズの作品「男の死ぬ日」
舞台と言っても、脚本を読む形式のリーディング
新進俳優古畑新之さんや、菊地凛子さんが出演
そして演出が、NY時代の友人、ボビー中西さん
名前はボビーだけど、生粋の日本人だ
私がオフ・ブロードウェイに進出する時
すでにニューヨークで、
日本人俳優として活動していたボビーさんに
テネシーウィリアムズが
三島由紀夫に捧げたという作品
日本のホテルに滞在する二人の男女(アメリカ人)
そこへ訪れる一人の若い日本人の男
能を感じさせるオープニングや
リーディングでありながら
洗練された舞台となった
実は、2001年のアメリカの初演では
ボビーさん自身が、日本人の役を演じている
あ〜、その舞台も、観たかった
この作品の脚本の原稿に
テネシーウィリアムズ直筆の
書き込みがされている
そのコピーは、ほんのわずかな人にしか許されていない
このお宝を、
ボビーさんは、特別に皆に披露してくれた
リーディング公演と言うことは
この先、本舞台での上演が行われると言う前提
ヨーロッパ系アメリカ人の役を日本人が演じ
そこへ、日本人役の日本人が訪れるという
日本語での難しい構想を
どう料理していくのか
演出冥利につきる作品だね
ボビーちゃん、すごく、楽しみにしてるよ
みんな、がんばってるな
私も、がんばんなきゃな
って、思える、二つの作品でした
もしお時間ありましたら
ぜひ、劇場にお足を運んでくださいませ