ドバイの修学旅行生
さて
UAE、アラブ首長国連邦
ドバイのこと
ドバイといえば、何もかも世界一
世界一高い、ビル
高さ世界一の、ホテル
世界一大きな、人工島
世界一の、噴水
世界一大きな、空港
世界一広い、ショッピングモール
でも
私が滞在したドバイ2日間は、なんと雨!
ありゃりゃ
普通、ドバイに雨が降るのは
一年のうち4日だけと言うのに、なんなの!
大雨のせいか
その壮大さに圧倒されることもなく
「 ふ〜ん、大きいね〜」
と、鈍感な感想の私
世界一高いビル
バージカリファの148階の展望台に登っても
「 わ〜、高いね〜」
と、平凡な感想の私
きっとお天気が良かったら
青空が突き抜けていたら
もっと、感動したかもしれないけど
でもね
もしお天気良かったら
暑くて、へばっていただろうけど
ただ、一番、びっくりしたのは
ガイドさんの言葉
「 2000年には
ここは、砂漠とテントしかなかったんですよ 」
ひぇ〜〜〜!
そんなに短い間に、こんな近代都市になるなんて!
急成長の街、ドバイに、心底、驚愕した
そう言えば
私が中東に行ったのは
「 なるほど・ザ・ワールド 」で
シリアとヨルダンのリポートだった
もしかしたら、30年近く前になるのかな
あの時、テントに住むベトウィン族に
羊の頭を真ん中に載っけた大鍋の
ヨーグルトご飯をご馳走になったっけ
気持ちはありがたかったけれど
ベトウィン族の皆さんの爪の垢が
ヨーグルトご飯にグレーに流れ出て
あの日から、私は羊を食べられない
UAEと、シリア、ヨルダンの現状は
今や、まるで正反対
きっとあの頃は、大差なかっただろうに
ドバイでも、アルアインでも
嫌な思いは、一つもなかった
海外からの出稼ぎ者たちも
穏やかで、優しかった
石油産油国だから
働かなくても生活できる地元の人達は
あの長い民族衣装をゆらめかせながら
ゆったりと歩き、微笑みかけてくれる
街中が、いつもお掃除され
食べ物が提供される時は
ヘアキャップと手袋が付けられいて
細部まで、清潔で、気持ちいい
人々は
こんなに人柄も良くて、おっとりとしてるのに
街の建物は、次から次へと建設され
どんどん、とんがって、広がっている
この国は
この街は
どこへ向かっているのか
少し、わからなくなった
帰りの飛行機の中
ドバイの高校生の修学旅行に出くわした
53人の、教師と男女生徒の一団
こいつら、いや、彼らが離陸前に、大騒ぎ!
私の席、この人と一緒がいい、とか
私は、窓際がいいから、あっちに変わる、とか
行ったり来たりの、大移動
CAさんも呆れ顔になり「 静かに!」と
声を荒げても、お構いなし
大騒ぎの渦の中にいた私は、
ちょっとムッとしたけれど
そのうち、なんだか、おかしくなってきた
教師に叱られても
のびのびと主張し、きゃっきゃと騒ぐ
「 どこでも、一緒だ・・・」
やっと・・・やっと座席争奪戦も治まり
そのために、出発時間も少し遅れ
ようやく日本へ向けて、離陸
機中、まあ騒いではいたけれど
羽田に着く頃、女子生徒は
一斉に、スカーフを頭に巻き、大人しくなった
行き先を尋ねると
英語が喋れない先生に変わって
身振りをつけながら、女の子が答えた
「 東京と大阪に8日間行くんです、マダム!」
おしゃまぶりが、とっても可愛らしい
その、まつげが長く彫りの深い顔を見ていたら
意味もなく
ドバイの未来は、大丈夫だねと思った
「 どうぞ、日本を、たっぷり楽しんで!」
離陸時、何人ものリュックが
頭に直撃してむかついていた私だけど
すました女の子達を見ていたら
ご機嫌になった
UAE旅行、あぁ、楽しかった〜〜!
ってね
羽田空港では、疲れ果てた修学旅行引率の先生
地球の上から | 14:19 | comments(1) | trackbacks(0)