演出家、てっちゃん、カッケー!

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11/4(日)と、5(月)に、六本木で公演する

「蝶々夫人とスズキ」

オペラを歌ってくださる、池田理代子さんと

村田孝高さんが参加される稽古までに

まず芝居固めをしようと

短い時間ながら、演出家の田尾下哲さんと

1対1での稽古が始まった

 

田尾下哲さんは

ピアノ担当の小埜寺美樹さんの、ご紹介

「 てっちゃんは、美智さんに合うと思う!」

美樹さんが、そう言ってくれた言葉だけで

すぐに、お願いすることにした

だって

私の大好きな美樹さんが推薦してくれたのだもの
 

その後、電話で直接、田尾下さんと話した

本当に感じも良くて

芝居に対する思いも共感できた

共通の友人もいて

その上、私と同じ美容院!

なんだか、古くからの友人と話している感じ

嬉しい!

ホント、美樹さん、気が合いそうだよ

よし!

演出は「てっちゃん」で決まり!

 

しかし

でも

その後、しばらくして

慌ててしまった

 

てっちゃんの手がけた作品を

じっくり見てみると

とてつもなく素晴らしい作品ばかり

世界各国でのオペラの演出や

平幹二朗さんの「王女メディア」など

大きな舞台を、数多く手がけていることに

遅ればせながら、気づいたのだ

その上

いくつかの大学では、教授もなさっている

きゃ〜、そんな大演出家だったなんて・・・

いいのかな・・・

「蝶々夫人とスズキ」のために

お願いしても、大丈夫なのかな・・・

 

そんな臆する私の思いとは裏腹に

てっちゃんは、大学の授業の後

稽古場のレストランに駆けつけてくれた

足元を見ると、サンダル履き

ふふふ

その飾らない感じが、むしろ格好いいんだ

短い稽古時間に

急ぎ、本読みを始めた

的確な指示が、とてもわかりやすい

脚本を書いた私自身が

言葉にできなかったセリフの思いを

代弁してくれるかのよう

役者としても、嬉しくて、震えた

 

てっちゃんが、次の打ち合わせに向かうため

慌ただしく用意する合間

前々から疑問だったことを、質問した

「 大学で建築科だったのに、なぜ演出家?」

てっちゃんは、東大の建築学科を卒業している

「 いやあ、本当は医者になりたかったんだけど 」

え? お医者さん?

「 友人が白血病で亡くなって・・・

病気を治せる医者になろうと思い」

へえ、医学部を目指したんだね

「 でも、同じように、オペラ歌手のホセ・カレーラスが

白血病になって、でも克服して」

病気に打ち勝ったホセ・カレーラスの歌の美しさに

心動かされ、この世界に入ることを決意したらしい

「 だから建築科は

舞台美術を勉強する為に、入ったんですよ 」

 

まだまだ、いっぱい話したかったけれど

次への移動のため

てっちゃんは、レストランの重い扉を

軽々と押しながら、飛び出して行った

 

てっちゃん、カッケー!

 

てっちゃんの作品にもなる「蝶々夫人とスズキ」

春公演とはまた違って

きっと、素敵な作品になるのだと

あらためて、確信した

もしかしたら

田尾下哲演出作品では

限りなく小さな作品なのかもしれないけど

中身は、きっと、大きく誇れる作品になるよね

てっちゃん

どうぞよろしくお願いいたします!

 

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オペラと一人芝居で魅せる

「 蝶々夫人とスズキ 」

 

11月4日(日)

14:30 開場(15:30  オーダーストップ)

16:00 開演 「蝶々夫人とスズキ」

  

11月5日(月)

17:30 開場(18:30 オーダーストップ)

19:00 開演 「蝶々夫人とスズキ」

  

お問い合わせ・お申し込み 

03ー3498ー3001

netkeiri@fabnet.co.jp

 

1ドリンク+ピンチョス+お肉料理 ¥13000

六本木 アサドール・エルシエロ

(港区六本木4-8-5 和幸ビルB1)

六本木駅より徒歩1分

 

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蝶々夫人とスズキ | 14:26 | comments(2) | trackbacks(0)

江戸前の旬 撮影現場は楽しもう

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BSテレ東の新番組 

真夜中ドラマ「江戸前の旬」

10/13(土)毎週土曜 深夜0:00〜0:30

全12話のうち

7話、8話、12話に出演いたします

 

「江戸前の旬」は

漫画家 さとう輝先生の原作

お寿司の醍醐味や

築地や銀座の人たちの人情も描かれ

ホッコリとする、素敵な作品

 

私の役柄は、

マグロの専門店「越虎」の店主の奥さん

江戸っ子です

言葉も、江戸弁入っているので

ちょっと、面白い

旦那様役は、男っぽい、高杉亘さん

 

出演の直前になったら、お知らせしますが

3話だけの出演でも

ちょいと、大変でした

早朝から埼玉でのロケとか

大広間の長時間撮影とか

そんな中、主役の須賀健太君は

誰よりも疲れているだろうに

いつも変わらず、飄々とニッコリ

 

ある日のこと

エキストラも大勢いて

大変なシーンの積み重ねの時

とてもお疲れの様子の役者さんがいらした

その雰囲気は、言葉には出さないけれど

そりゃもう不機嫌そうで、ため息ばかり

でも、ご自分が映るシーンになると

しっかりと役になりきり、口角あげて笑われる

確かに、プロ中のプロではいらっしゃる

でも、待っている間のいらいらオーラは

遠くから見ていても伝わってくる

その時、心配そうに健太君が言った

「あの人、大丈夫かな?」

あら、健太君も気づいていたのね

「きっと、長い待ち時間で、お疲れなんだよ」

そう答えた

すると、健太君が呟いた

「現場、楽しくないのかな・・・」

ハッとした

どんなに疲れていても

現場が楽しめていたら

確かに、不機嫌オーラは出ない

 

撮影現場というのは、肉体的に本当に大変

でもね

みんな、好きで入ったこの世界だもの

楽しんで、芝居できる幸せを感じて

現場にいないといけないんだね

そんな基本の基を、

健太君には教えてもらったよ

 

どうぞ皆様10/13(土)スタート

「江戸前の旬」

主役の青年、旬の成長を、ご覧くださいね

 

 

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夫役の高杉亘さん 渡辺裕之さん、赤塚真人さんと

 

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須賀健太くん

 

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収録・撮影 | 12:03 | comments(1) | trackbacks(0)