年末は、色んなパーティが、あちらこちら
そんな中、数日前にはなるけれど
池田理代子さんの
ディナーパーティーを訪れた
南青山のレストランで
毎年、開催されているとのこと
理代子さんのパートナー村田孝高さん達
男性オペラ歌手3人による
エルビスプレスリー特集など
信じられないほどの素晴らしい声量で
レストランは、揺れるかのよう
圧巻は
やはり、池田理代子さんの歌
「ある晴れた日に」
もちろん私は
「 蝶々夫人とスズキ 」の稽古場で
幾度となく、この歌を聴いている
でも、本番の舞台では
理代子さんが歌っている間に
衣装の早替えもあり
残念ながら、歌を聴くことは出来ない
「 ある晴れた日に 」
オペラ「蝶々夫人」の中の
誰もが知っている名曲中の名曲
アメリカに帰ってしまった夫
ピンカートンを想い、歌う歌
「 ある晴れた日に
港に船が着くのよ
あの人の乗った白い船
やがて、人ごみの中から
あの人が丘を登ってくる
バタフライ、僕の可愛い妻よと
呼んでくださるわ
必ずそんな日が来るの
私の思いが現実になる日が
いつか、きっと、来る 」
その情感のこもった声の響きに
理代子さんの歌に
いつの間にか、涙が頬を伝って
自分でも驚いた
オペラ好きの方なら
誰でも知っている東敦子さんと言う
オペラの先生に
理代子さんは、この歌を、指導された
東敦子さんは、蝶々夫人では
日本で一番と言われたオペラ歌手だ
その東敦子さんの魂が乗り移り
理代子さんの歌を響かせているのだろう
でも、きっと
それにプラスして
47歳で音大に入り
若い人に混じって
毎日毎日、無我夢中に、必死に
「ある晴れた日に」を学んだ日々が
理代子さんの歌に
折り重なるように、入り込んでいる
きっと色んなことがあったに違いない
苦しいことも辛いことも悔しいことも
でも、嬉しいことも
そんな様々な感情が見えた気がした
だから
私、涙が出てしまったんだと思う
秋公演以上に
理代子さんの「ある晴れた日に」は
魅力的になるだろう
冬公演、2月の
「 蝶々夫人とスズキ 」
本当に、楽しみになって来た
池田理代子さんを囲んでお客様達と
男性オペラ歌の皆様と、飯田裕之さん、村田孝高さん、私、武田直之さん