待つって、楽しいんだよ

 

以前お伝えしたように

時代劇の撮影のために

日光のロケに、何度か通っている

この日は、ワンシーンの為に

日帰りで、やって来た

現場は押していて、待ち続けたけれど

ようやく、私の出番!

着物も着て、カツラも付け

いざ出陣!

 

しか〜し・・・

 

日の入りが早いこの季節

お昼のシーンが、難しくなった

すでに、夕闇が迫っている

本日は、撮れないことに!!!

翌日に延期されたワンシーン!

があ〜〜〜ん!

 

でも、撮影とは、こんなもの

しゃーない

コンビニで下着や化粧品を買って

次の日に備えよう!

しゃーない

 

さて、次の日は、秋晴れ

私の出番まで時間がある

そうだ!

紅葉の美しい鬼怒川周辺

見に行ってみようか・・・

 

役者はね

「 待つこと 」が仕事と言われる

でも

「 待つことを、楽しめる 」

と言うのが一番大事

と、私は思うの

せっかく頂いた時間だもの

散策して来ようじゃない

ホテルから25分くらい歩けば

鬼怒楯岩大吊橋とやらに行けるらしい

急いで用意をし

行きは、駅までのシャトルバスを利用し

帰りは、歩いて帰ろう

 

「 鬼怒楯岩大吊橋 」

紅葉のピークからは

ほんの少し過ぎていたけれど

本当に立派な吊橋

吊橋だから、揺れる

足下を流れる鬼怒川は、遥か下

足が震えそう

心の中では、

キャッキャと言いながら

一人、写真を撮影をし

はしゃぐ私

足を延ばして展望台への長い階段も登った

ハアハア、ゼエゼエ

息が切れる

苦しいけど、嬉しくて仕方ない

 

撮影の合間に

いろんな場所に行くのは

とても自由な気持ちになる

20年ほど前

「 夜を賭けて 」と言う映画で

韓国の田舎でロケをした時

ポカリと空いたオフの日

たった一人で

小旅行をしたっけ

ちょうど、誕生日に当たったその日

一人で、歩きながら歌った

「 ハピーバースデイ♫トゥ〜ミ〜♬」

川下りをし

ウナギが名産という地では

ウナギの豪華なコースを

大広間で、たった一人で頂いたっけ

あの頃、スマホもなかったのに

どうやって、歩き、バスに乗り

戻って来たのか

あの年の誕生日は、忘れられなくなった

 

鬼怒楯岩大吊橋からホテルへの帰り道

小さなおかず屋さんでメンチカツを買って

食べながら歩き帰った

メンチが、美味しくて、美味しくて

泣けて来た

実はね

ちょいと辛いことが7月からあって

人生の試練っていうのかな

まだまだ大変なんだけれどね

気が張っていたのかな

涙がボロボロ溢れた

あ〜、この時間は

神様からの、ご褒美なんだ!

 

ワンシーン

張り切って、撮影できたよ

後、3回

撮影には訪れなければいけないけど

こんなご褒美があるから

ロケって、楽しいんだよ

 

 

 

画面下に見えるのは、伸ばした私の足

 

展望台からの景色

 

撮影終わり、駅で待つ私の影

収録・撮影 | 15:55 | comments(6) | trackbacks(0)

22歳に戻る夜

 

フジテレビの同期会があった

その名も、豪伍会

なぜなら、昭和55年入社だったから

思えば、39年前よ!

なんと、大昔!

 

同期は21人だったけれど

この日は、半数以上が集った

同期の一人が

地方のテレビ局の社長になったことを祝う会

それに便乗して

たまたま、この日誕生日に当たった私の

バースデイも、お祝いしてもらった

 

同期の中には

今年、突然亡くなった人もいる

希望の制作部に行けないことがわかり

早々とフジテレビを退社して

医学部に入り直したK君は

お医者様になった

いつも同期の体を気遣って世話してくれたのに

働きすぎで呆気なく逝ってしまったK君

でもね

K君は、ドラマの医療監修などで

最後までテレビマンだったし

今でも、私達の大事な同期だよ

皆で、何度も何度も献杯した

 

黒岩神奈川県知事も

忙しい中、顔を見せてくれた

今回の台風

心底誠実な対応をしていた黒岩君

行き違いがあり、一部批判もされたけれど

黒岩君の姿勢に

「 オレ、神奈川県民になりた〜い!」と

声が上がるほど、いい知事さんだよ

 

最後の方に、お酒も入っているせいか

二人の男子(60過ぎた男子?)の

小競り合いが始まった

真剣に皆に向けて熱弁する男子に

何度もチャチャを入れていた男子

とうとう話していた男子は

突然ブチ切れて、声を荒げた

「 お前の顔なんか見たくない!出てけ〜」

びっくりする程大きな声が、お店に響いた

一瞬、シーンとなった

「 そんなこと言っちゃいけないよ!」

仲裁に入るのは、また別の男子

ふふふ

何だか、私、嬉しくなっちゃって

きゃっはっはと笑ってしまったよ

だって、こんなに大人になって

爆発するような喧嘩なんてないもの

同期という、心許した相手だから出来る

まるで青年の時のように

あの時

22歳前後で入社したあの頃のままに

感情を剥き出しにできたんだね

チャチャを入れた方の彼は

入社当時と変わらず皮肉屋さんだし

間に入って場を収める人も

あの頃と、おんなじような調整役

フフフ

本当に、微笑ましくて、嬉しくて

ふふふふふ

 

なんだかね

最高に素敵な誕生日の夜になったよ

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